中国ニュース:福建省永定の土楼 世界遺産がアニメと結ぶ物語 video poster
中国南東部・福建省永定に広がる「永定土楼(Yongding Tulou)」は、客家民族の文化を象徴する伝統建築であり、2008年からユネスコ世界遺産に登録されています。アニメ映画「ビッグフィッシュ&ベゴニア」の舞台モデルにもなったこの中国ニュースの主役を、日本語でわかりやすく見ていきます。
永定土楼とは何か
永定土楼は、英語で「earth buildings」と呼ばれるように、土を主な素材とした建物の総称です。福建省を代表する伝統建築のひとつとされ、周囲の自然環境と調和しながら、独自の存在感を放っています。
中国南東部に位置する福建省の中でも、永定の土楼は特に象徴的な存在です。長い年月をかけて受け継がれてきたこれらの建物には、地域の人びとの生活の知恵や、共同体として暮らしてきた歴史の重なりが感じられます。
客家文化の象徴としての土楼
永定土楼は、客家民族の文化を象徴する建物として語られてきました。単なる住居や建築物というだけでなく、客家の暮らしや価値観が反映された「文化の器」としての性格を持っています。
建物そのものが、人びとが集い、暮らし、行事を営む場であり、そこで共有される時間や記憶が、土楼の意味をさらに深いものにしているといえます。
ユネスコ世界遺産に登録されてから17年
永定土楼を含む福建省の土楼群は、2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。2025年現在、その登録から17年が経過しています。世界遺産への登録は、永定土楼が持つ歴史的・文化的価値が国際的にも評価されたことを意味します。
世界遺産という「ラベル」は、単に観光地としての注目を高めるだけではありません。後世に引き継ぐべき建築や景観として、どのように守り、活かしていくのかという問いを、地域と世界に同時に投げかけるものでもあります。
アニメ「ビッグフィッシュ&ベゴニア」の舞台モデル
永定土楼が国際的な注目を集めるきっかけのひとつが、中国の長編アニメーション映画「ビッグフィッシュ&ベゴニア」です。この作品では、幻想的な世界とともに、中国的な風景や建物が印象的に描かれています。
永定土楼は、この映画の主要な撮影モデルとなった建物群とされています。作品の中に登場する不思議な街並みや、人びとが集う建物のイメージには、土楼の雰囲気が色濃く反映されています。映画を観たあとに永定土楼の写真や映像を見ると、「あの世界はここから生まれたのか」と気づく人も多いかもしれません。
2025年の私たちにとっての「永定土楼」
2025年の今、日本から中国やアジアのニュースを追いかけていると、政治や経済だけでなく、建築やアニメを通じた「文化のつながり」も見えてきます。永定土楼は、その象徴的な存在のひとつです。
土楼のストーリーには、次のような問いが含まれているように感じられます。
- 私たちは、どのような「住まい」を通じてコミュニティを形づくっているのか
- 伝統的な建物を、現代の生活や観光とどう両立させていくのか
- アニメや映画が描く世界は、どのように現実の土地と結びついているのか
永定土楼という具体的な場所を知ることは、中国南東部の地域文化を理解するだけでなく、自分自身の暮らし方やまちとの関わりを見直すきっかけにもなります。ニュースや作品をきっかけに、地図アプリや動画で現地の様子をのぞいてみるだけでも、新しい発見があるはずです。
日本語で読む中国・福建省ニュースとして
インターネット上には、永定土楼に関する情報が中国語や英語で数多く存在しますが、日本語でまとまって紹介される機会はまだ多くありません。国際ニュースを日本語でキャッチアップしたい読者にとって、こうした文化や建築の話題は、中国を「遠い国の政治・経済」だけでなく、「身近な隣人の暮らし」として感じさせてくれる入り口になります。
福建省永定の土楼を入口に、中国の多様な地域文化やクリエイティブな作品の背景へと視野を広げることで、2025年の世界をもう一段深く理解する手がかりが得られるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








