豪東部に接近するサイクロン・アルフレッド ブリスベンなどで大規模避難 video poster
オーストラリア東部で2025年3月、熱帯サイクロン・アルフレッドの接近に伴い、ブリスベンを中心に数千人規模の避難が行われました。大雨や高波、停電、空港閉鎖が同時に進む中、現地はどのような状況に置かれていたのでしょうか。国際ニュースとしてのポイントを整理します。
サイクロン・アルフレッドが豪東部に接近
2025年3月8日土曜、オーストラリア東部では熱帯サイクロン・アルフレッドが本格的に接近し、特にクイーンズランド州の州都ブリスベン周辺で警戒が高まりました。当局はサイクロンの上陸が予想される前に、低地や沿岸部を中心とした地域の住民に対し、数千人規模の避難を命じました。
サイクロン・アルフレッドは接近段階から、
- 激しい雨
- 巨大な波
- 強い風
をもたらし、各地で影響が広がっていました。これにより電線や設備が被害を受け、一部地域では電力供給が途絶しました。クイーンズランド州のデビッド・クリサフリ州首相によると、当時すでに6万戸を超える家庭で停電が発生しており、この数はさらに増える見通しだとされていました。
また、海岸線のビーチは高波に飲み込まれるように冠水し、複数の空港が安全確保のため一時的に閉鎖されました。
サウスポートの海から見えたもの
クイーンズランド州ゴールドコースト北部の海辺の町サウスポートからは、サイクロン・アルフレッドの接近に合わせて、海の様子を映すライブ映像が配信されていました。映像には、鉛色の空の下でうねるように高くなった波が、防波堤や砂浜に絶え間なく打ち寄せる光景が映し出され、風の強さを物語っていました。
一見「ただの荒れた海」にも見えますが、その背後には停電や空港閉鎖、避難指示といった、人々の生活を揺さぶる事態が同時進行していたことが分かります。
ブリスベンを中心に広がった避難
オーストラリア政府は、東部の中でも人口が集中するブリスベン周辺を重点的に、サイクロン・アルフレッドの接近前から住民に避難を呼びかけました。避難命令の対象となったのは、主に高潮や洪水、土砂災害のリスクが高い地域です。
こうした避難は「念のため」のように見えるかもしれませんが、気象災害では早めの判断が生死を分けることも少なくありません。特に、
- 川沿いの低地
- 海抜の低い沿岸部
- 古い住宅が多い地域
では、風雨がピークを迎える前に移動しておくことが重要だとされています。
ライフラインと交通への影響
サイクロンの接近により、クイーンズランド州ではライフラインと交通にも大きな負荷がかかりました。強風で倒れた樹木や飛来物が送電線を断ち切り、6万戸を超える家庭で停電が発生したことは、日常生活の脆さを浮き彫りにしました。
停電は、単に明かりが消えるだけではありません。冷蔵庫や通信機器が使えなくなり、医療機器に頼る人にとっては生命線にも関わります。また、空港の閉鎖は出張や旅行、物流に影響し、ビーチの冠水は観光業や沿岸の商業施設にも打撃を与えかねません。
このように、一つのサイクロンがエネルギー、交通、観光、地域経済といった複数の領域に同時多発的な影響を与える点は、国際ニュースとしても注目すべきポイントです。
極端な気象とどう向き合うか
オーストラリアはこれまでもサイクロンや洪水、山火事など、さまざまな自然災害に直面してきました。サイクロン・アルフレッドの接近時の状況は、極端な気象が日常生活に及ぼす影響を改めて考えさせる出来事だったと言えます。
個人や地域社会ができる備えとして、例えば次のような点が挙げられます。
- 自治体や気象当局など公的機関からの情報を日頃から確認する
- 自宅や職場からの避難経路や集合場所を家族や同僚と共有しておく
- 懐中電灯、飲料水、非常食、モバイルバッテリーなどを備蓄しておく
遠く離れた国の出来事であっても、こうした国際ニュースを通じて、自分の暮らす地域のリスクや備え方を見直すきっかけにすることができます。
この記事のまとめ
- 2025年3月、熱帯サイクロン・アルフレッドがオーストラリア東部に接近し、ブリスベン周辺などで数千人規模の避難が行われた。
- 大雨や高波、強風の影響でビーチが冠水し、いくつかの空港が閉鎖されたほか、停電は6万戸超に達し、さらに増えると見込まれていた。
- サウスポートからの海のライブ映像は、一見すると「荒れた海」でも、その背後で進む避難や停電といった現実を象徴していた。
- 極端な気象が増える中、早めの避難判断と日頃の備えが、自分と周囲の人の命と暮らしを守る鍵となる。
Reference(s):
Live: View of sea in Southport as Cyclone Alfred barrels to Australia
cgtn.com








