2022年以来の皆既月食ブラッドムーン 北米中心に夜空を赤く染める video poster
2025年現在、2022年以来となる皆既月食が起き、満月が地球の影にすっぽりと入り込むことで、夜空に赤く染まった月が浮かび上がります。通称ブラッドムーンと呼ばれるこの現象は、世界の夜の側で観測が期待され、なかでも北米では絶好の眺めになる見込みです。
なぜ満月が赤く見えるのか
今回の皆既月食では、太陽、地球、月が一直線に並び、月が地球の影に完全に入り込みます。本来なら月は暗闇の中に隠れてしまうはずですが、地球の大気を通過した太陽光の一部が回り込んで月を照らすため、深い赤色や銅色に見えるのです。
ブラッドムーンの仕組み
ブラッドムーンという呼び名は、皆既月食の最中に月が血のような赤い色合いになることからきています。地球の大気は青い光を散らしやすく、夕焼けのように赤い光だけが遠くまで届きます。その赤い光が地球の影の中で月を照らすため、満月が赤く染まって見えるのです。
赤さの濃さは、大気中のちりや雲の量などによって変化します。大気が澄んでいれば明るいオレンジ色に、火山噴火や砂嵐の影響でちりが多いと、暗く深い赤色に近づくこともあります。
どこで観測できるのか
この皆既月食は、皆既の時間帯に地球の夜側にあたる地域で広く観測できる見込みです。特に北米は、月食の進行を初めから終わりまでじっくりと楽しめる好条件に入るとされています。
一方で、観測できるかどうかは地域や時間帯によって変わります。日本やアジアの一部では、月の出る時刻や沈む時刻との関係で、部分的にしか見えない可能性もあります。詳しい見え方や時刻を知りたい場合は、お住まいの地域の天文台や気象機関の情報を確認するとよいでしょう。
どうやって楽しむ? 観察のポイント
- 肉眼で十分楽しめる天文ショーで、特別な機材は必要ありません。
- 街明かりの少ない場所に出ると、赤く染まった月と周囲の星空をよりはっきりと観察できます。
- 双眼鏡や小さな望遠鏡があれば、月のクレーターの陰影や色の違いを細かく見ることができます。
- スマートフォンで撮影する場合は、ズームをかけすぎず、固定してブレを抑えるのがコツです。
- 日食と異なり、皆既月食は肉眼で直接見ても目に悪影響はありません。落ち着いて夜空を見上げて楽しめます。
世界をつなぐ天文現象としてのブラッドムーン
皆既月食は数年に一度しか起こらないわけではありませんが、天候や観測条件がそろって、はっきりとしたブラッドムーンを見られる機会は意外と限られています。2022年以来となる今回の皆既月食は、世界の多くの人が同じ月を見上げる貴重なタイミングといえます。
インターネットや国際ニュースのライブ配信を通じて、現地で見られない人も、この宇宙ショーをリアルタイムで共有できる時代になりました。物理的な距離は離れていても、同じ空を見上げる体験が、地球という一つの星を分かち合う感覚を静かに思い出させてくれます。
皆既月食が見られる時間帯に空が晴れていれば、少しだけ歩みを止めて、空の高いところでゆっくりと色を変えていく月に目を向けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








