中国雲南省マンシー「Menghuan Silver Pagoda」の静かな輝き video poster
中国雲南省マンシー「Menghuan Silver Pagoda」の静かな輝き
中国雲南省のマンシーにある「Menghuan Silver Pagoda(メンファン・シルバー・パゴダ)」は、ダイ族の文化と仏教建築が融合した独特の塔です。銀色に輝くその姿は、地域の信仰と美意識を象徴する存在として注目されています。
雲南省マンシーにそびえる銀色の塔
Menghuan Silver Pagoda は、中国の雲南省マンシーに位置し、ダイ族の民族的な特徴を色濃く反映した建物です。高さは66メートル、直径は46メートルで、地域を代表するランドマークのひとつになっています。
- 高さ:66メートル
- 直径:46メートル
- 小さな塔の数:80基
塔の本体は銀メッキの素材で作られており、その名の通り、全体が銀色の光沢をまとっています。
80の小塔がつくるダイナミックなシルエット
この塔は、本体の周囲に配された80の小さな塔によって、他にはないシルエットを生み出しています。リズミカルに連なる小塔は、遠くから見ても近くから見ても、見る角度によって表情を変える立体的なデザインです。
多くの塔を組み合わせる構造は、ダイ族の装飾性豊かな美意識とも響き合い、宗教建築でありながら、ひとつの巨大な工芸品のような印象を与えます。
光の中で「金の塔」と呼応する存在
銀色の塔は、やわらかな日差しを受けて淡く光り、その姿は遠くに見える「金の塔」とも呼応しているとされています。金色の塔と銀色の塔が景観の中で対話するように、静かでありながら荘厳な雰囲気をつくり出している点も特徴です。
強くきらめくというより、やさしく反射する光の質感が、訪れる人に落ち着きと敬虔さを感じさせます。
上座部仏教の思想とダイ族の手仕事
Menghuan Silver Pagoda には、上座部仏教(Theravada Buddhism)の考え方が取り入れられています。個々の心の静けさや、日々の暮らしと信仰のつながりを重んじる世界観が、塔の落ち着いた佇まいにも表れています。
同時に、この塔はダイ族の卓越した手仕事と独自の建築芸術を示す場でもあります。細部まで施された装飾や、銀メッキ素材を活かした滑らかな曲線は、長年培われてきた技術と感性の積み重ねを感じさせます。
建築から読み解く、多様な中国の姿
2025年の今、国際ニュースを通じて中国を見るとき、政治や経済だけでなく、地域ごとの文化や信仰に目を向けることがますます重要になっています。雲南省マンシーの Menghuan Silver Pagoda は、その一端を具体的な形として見せてくれる建築だと言えるでしょう。
66メートルの高さ、80の小塔、銀色の光と上座部仏教の思想──これらが重なり合う塔を知ることは、中国の多様性や、少数民族の文化がどのように受け継がれているのかを考えるひとつの入り口になります。
ニュースの見出しだけでは見えてこない、静かな風景の奥にある物語として、この銀色の塔を心に留めておきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








