中国・雲南の建築アート「50% Cloud Artists Lounge」を読む video poster
雲南省・Mile Cityに現れた「半分の雲」
中国南西部の雲南省・Mile Cityにある「50% Cloud Artists Lounge」は、赤レンガでつくられたドーム状の建築群が連なる大規模なアート空間です。その姿は、空にたなびく「雲」の半分が地上に降りてきたかのようだと表現されています。
鉄も釘も使わない、赤レンガだけの構造
この建築は、一本の鉄筋も一本の釘も使わず、すべて地元の赤レンガだけで構成されているのが大きな特徴です。レンガを積み上げ、ドーム型のかたちを連続させることで、巨大な屋内外の空間を生み出しています。
一般的な現代建築が鉄骨やコンクリートに依存するなかで、地域の素材を生かしながら大きなスケールを実現している点は、構造とデザインが一体となった挑戦的な試みといえます。
アートと自然が溶け合う空間体験
赤レンガのドーム群は、ひとつひとつが彫刻作品のようでありながら、全体としては巨大な「アートラウンジ」として機能します。曲線的な外観が連なり、波打つような輪郭が遠くからでも目を引きます。
レンガの素朴な質感と周囲の自然環境が響き合うことで、人工物でありながら風景の一部のように感じられる点も特徴です。「アート」と「自然」の境界があいまいになり、訪れた人は空間そのものを体験することになります。
建築アートとしての意味
50% Cloud Artists Loungeは、展示される作品そのものだけでなく、建物全体がひとつの巨大なインスタレーション(空間芸術)として機能している点で注目されます。構造、素材、光の入り方、歩くルートなど、すべてが「鑑賞体験」をつくる要素になっているからです。
鉄や釘を使わないレンガのドームが連なり、半分の雲のようにうねるフォルムを眺めていると、建築とは何か、アートとは何かという問いが自然と浮かび上がってきます。こうした問いを静かに投げかけてくるところに、この建築アート空間の魅力があります。
遠くのニュースを、自分ごととして読むために
中国南西部・雲南省Mile Cityのこの赤レンガのアートラウンジは、地域の素材を生かしながら、自然と調和する空間をつくろうとする試みとして読むこともできます。日常的に使われる建材であるレンガが、デザインと構成によってここまで大胆な表現になりうるという事実は、私たちの身の回りの空間の見え方を少し変えてくれるかもしれません。
国境を越えた建築アートのニュースは、単なる「話題のスポット」の紹介にとどまりません。どのような素材を選び、どのように自然と共存させ、どのような体験をつくろうとしているのか。その選択の積み重ねをたどることで、自分たちの暮らす街や建物について考え直すきっかけにもなります。
Reference(s):
Live: Discovering architectural art at 50% Cloud Artists Lounge
cgtn.com








