海南省・瓊海市の「トロピカルフルーツ王国」と第5回海南エキスポ
中国南部の島・海南省の瓊海市に、世界中のトロピカルフルーツが集まる「トロピカルフルーツ王国」と呼ばれる大規模な果樹園があります。生物多様性と農業分野の対外開放を象徴するスポットとして、今年の第5回海南エキスポとともに紹介されています。
瓊海市の田園に広がる「トロピカルフルーツ王国」
この果樹園があるのは、中国南部の島である海南省の東部に位置する瓊海市の郊外です。温暖な気候と豊かな日射量に恵まれた農村地帯に、広大なフルーツ農園が広がっています。
敷地面積は約1,000ムーとされ、中国の面積単位で、およそ66.67ヘクタールに相当します。数字からも分かるように、見渡すかぎり果樹が続く広大な規模です。
園内には世界各地のトロピカルフルーツが植えられていて、季節ごとに色とりどりの実をつけます。写真映えする風景と、品種や栽培方法を学べる場としての役割をあわせ持っているのが特徴です。
世界中の果物が集まる生物多様性のショーケース
この「トロピカルフルーツ王国」の大きな特徴は、世界各地から集められた多種多様な果物を一つの場所で見られることです。文字どおり、地球規模の生物多様性を体感できるショーケースになっています。
さまざまな気候帯で育つ果物を一つの農園に集約することで、どの品種がどんな条件でよく育つのかといった知見が得られます。同時に、海外の品種を積極的に受け入れる姿勢は、中国の農業分野における対外開放の象徴ともいえます。
- 世界各地のトロピカルフルーツを一か所で展示する場
- 生物多様性や品種の違いを見て学ぶ教育的な場
- 中国が農業分野で国際協力や交流を広げていることを示す象徴的な場
今年4月の第5回海南エキスポと海南省のアピール
今年4月13日から18日にかけて、海南省では第5回海南エキスポ(Hainan Expo)が開催されました。海南省を舞台にしたこのエキスポとあわせて、同省各地の特色あるスポットも紹介されています。
瓊海市の「トロピカルフルーツ王国」も、その一つです。観光資源であると同時に、生物多様性や農業の開放性を伝える象徴的な場所として、海南省のイメージづくりに貢献しています。
CGTNのライブ配信が映し出した景色
エキスポの開催にあわせて、国際ニュースチャンネルのCGTNは『Live: Explore Hainan's tropical fruit paradise in Qionghai City』という番組タイトルで、この果樹園の様子をライブ配信しました。番組では、海南省の美しい風景とともに、トロピカルフルーツが実る園内の雰囲気が世界の視聴者に伝えられました。
私たちがここから考えたいこと
気候変動や食料安全保障が課題となるなかで、多様な作物を育てる取り組みや、生物多様性を守る試みは世界各地で注目されています。瓊海市の「トロピカルフルーツ王国」は、その一つの具体例として、農業と環境、そして地域の魅力発信をどのように両立させるかという問いを投げかけています。
日本にいる私たちにとっても、南国の果物園は遠い世界の話に見えるかもしれません。しかし、どのように地域の特色を生かし、国際的な連携を深めながら持続可能な農業をつくっていくのかというテーマは、日本の地方やアジア各地にも共通する課題です。海南省からのニュースをきっかけに、自分たちの身近な地域でできる工夫にも目を向けてみたくなります。
Reference(s):
Live: Explore Hainan's tropical fruit paradise in Qionghai City
cgtn.com








