大阪万博2025の中国館を深掘り 竹簡と巻物が描く未来社会 video poster
大阪万博2025 中国館はどんな場所だったのか
2025年4月から10月まで開催された大阪万博2025では、世界各国が未来社会のビジョンを披露しました。その中で中国館は、約3500平方メートルという大規模な空間と独自の建築デザインで強い存在感を放ちました。本記事では、中国館の特徴とそこから読み取れるメッセージを振り返ります。
夢洲に建つ最大級クラスの外国パビリオン
会場となったのは、大阪市の人工島・夢洲に整備された大阪万博会場です。万博のテーマは英語でDesigning Future Society of Our Lives、つまり私たちの暮らしの未来社会をどのようにデザインするかを問うものでした。
中国館は、その国際展示エリアのA7区画に位置し、およそ3500平方メートルの広さを持つ外国の自前建設パビリオンの一つでした。その規模は最大級クラスとされ、文化的な個性も際立っていたと評価されています。
竹簡と巻物をモチーフにした外観デザイン
中国館の建築デザインで最も印象的なのは、外観が古代中国の竹簡や巻物から着想を得ている点です。竹簡とは、紙が普及する以前に竹の札を紐でつなぎ合わせて文字を記した資料で、巻物は長い紙や絹を巻いて保管した書物の形です。
これらはどちらも、知識や物語を未来へ引き継ぐためのメディアでした。そう考えると、中国館の外観は、情報と記録の歴史を象徴しつつ、万博のテーマである未来社会のデザインと響き合うものだとも受け取れます。
- 過去の知を未来へとつなぐ連続性
- アナログな記録からデジタル時代への橋渡し
- 文化の記憶を立体的な建築として表現する試み
こうした要素が重なり合うことで、中国館は単なる展示施設ではなく、一つの物語性を持った建築として来場者の印象に残ったといえます。
なぜ中国館が注目されたのか
中国館が国際的な注目を集めた背景には、いくつかのポイントがあります。
- 約3500平方メートルというスケールの大きさ
- 外国の自前建設パビリオンの中でも最大級の一つという位置づけ
- 竹簡と巻物という明快で文化的なモチーフ
- 建築そのものがメッセージを語る構成
規模の大きさはもちろんのこと、外観のコンセプトが分かりやすく、写真や動画を通じても伝わりやすかったことが、SNS時代の万博における強みになったと考えられます。
大阪から考える 未来社会へのヒント
会期は2025年4月13日から10月13日までの約半年間でした。会期終了からおよそ2か月が過ぎた今、中国館のデザインはどのような問いを私たちに残しているのでしょうか。
- 未来を語るときこそ、過去の記憶や文化をどう受け継ぐかが問われる
- 建物や空間は、技術だけでなく物語や価値観を伝えるメディアになり得る
- 国際イベントは、国と国を比べる場であると同時に、共通の課題を考えるきっかけにもなる
大阪万博2025の中国館は、竹簡や巻物という古いメディアをモチーフにしながら、私たちの暮らしの未来社会をどのように描いていくのかという普遍的なテーマを静かに投げかけていました。万博が終わった今も、その問いかけを自分の生活や仕事に重ねて考えてみる価値はありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








