海南エキスポ2025で広がる中国チックの魅力 古典とポップが交差する会場レポ video poster
2025年、中国・海南で開かれている海南エキスポ2025の会場で、中国チックと呼ばれるスタイルの魅力が注目を集めています。中国チックパビリオンでは、伝統文化と最新トレンドを組み合わせた体験型の展示が並び、アジアの消費トレンドを映し出しています。
海南エキスポ2025と中国チックパビリオン
海南エキスポ2025は、中国・海南で行われている大型の展示イベントで、新しい消費スタイルやライフスタイルを紹介する場になっています。その一角にある中国チックパビリオンは、古典的な美意識と現代的なプロダクトデザインを融合させた空間として、来場者の関心を集めています。
キーワードは中国チック 懐かしさと新しさのミックス
中国チックとは、伝統的な模様や技術、物語を現代風にアレンジしたデザインや商品を指す言葉として使われています。若い世代の間では、クラシックな要素を取り入れたファッションや雑貨、食品が人気で、懐かしいのに新しい感覚を楽しむスタイルが広がっています。
会場で体験できる四つの中国チック体験
一 古典建築に触れるほぞ組みパビリオン
パビリオンの目玉の一つが、ほぞ組み構造の小さな建物を自分の手で組み立てる体験です。ほぞ組みは、木材同士を金具を使わずに組み合わせる伝統的な木工技術で、古い建築にも用いられてきました。実際にパーツを組み上げることで、教科書だけでは分かりにくい構造の妙や職人技への理解が深まります。
二 高麗人参を使ったコーヒーブレンド
会場では、高麗人参を取り入れたコーヒーブレンドも提供されています。健康イメージの強い高麗人参と、日常的な飲み物であるコーヒーを組み合わせることで、機能性とリラックスを同時に楽しめる一杯として提案されています。味のバランスだけでなく、カップやパッケージのデザインにも中国チックなモチーフが取り入れられているのが特徴です。
三 五百年の歴史を持つ湖州筆で書道体験
書道コーナーでは、およそ五百年の歴史を持つとされる湖州の筆を使って、来場者が実際に漢字を書くことができます。デジタル端末で文字を打つのが当たり前になった時代だからこそ、筆と紙で一画一画を書いていく感覚は新鮮です。伝統的な道具に触れながら、自分なりの線やリズムを発見する体験は、文化と自己表現をつなぐきっかけになっています。
四 開けるまで味が分からない謎味ビネガーカップ
遊び心あふれる企画として用意されているのが、謎味ビネガーカップです。中身の味は開けてみるまで分からず、来場者は一口飲んでから、どのようなフレーバーかを想像して楽しみます。発酵飲料としてのビネガーに、フルーツやハーブなど多様な素材を組み合わせることで、健康志向とエンターテインメント性の両方を追求した提案になっています。
CGTNのライブ企画が映し出す会場の空気
現地からは、中国国際テレビ局のCGTNがライブ企画を通じて会場の様子を伝えています。記者のホウ・ジン氏とホストのリンカーン・ハンフリーズ氏が、中国チックパビリオン内を巡りながら、ほぞ組みのパビリオンづくりや高麗人参コーヒー、湖州筆による書道体験、謎味ビネガーカップなどを順に紹介しています。画面越しでも、来場者が驚いたり笑ったりしながら伝統文化に触れていく様子が伝わってきます。
日本の読者にとっての意味 アジアの消費トレンドを見る窓
海南エキスポ2025の中国チックパビリオンは、中国の伝統文化を紹介する場であると同時に、アジアの消費トレンドを読み解くヒントにもなっています。
- 伝統工芸を体験型コンテンツとして再構成する発想
- 健康志向と遊び心を両立させた飲料の提案
- アナログな体験を通じてデジタル世代に文化を伝える工夫
こうしたポイントは、日本のメーカーやクリエイターにとっても参考になり得る視点です。単に中国のトレンドとして眺めるのではなく、東アジア全体のライフスタイルや価値観の変化として捉えることで、自分たちの仕事や日常へのヒントとして取り入れることができます。
これからの中国チックとどう付き合うか
中国チックは、中国国内だけで楽しむスタイルではなく、アジアや世界のさまざまな都市へと波及しつつあります。海南エキスポ2025の会場で見られるように、伝統技術や歴史のあるブランドを、現代のデザインや体験型コンテンツと組み合わせる動きは、今後も広がっていきそうです。
日本に暮らす私たちにとっても、こうした動きを知ることは、隣り合う地域の文化を理解する手がかりになります。日々のニュースやSNSで中国チックに触れたとき、どのような背景や意図があるのかを少し立ち止まって考えてみると、見えてくる景色が変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








