中国とマレーシアの若者が結ぶ文化の絆 CGTN番組が福建・武夷山から伝える video poster
中国とマレーシアの若者が、中国南東部の世界遺産・福建省武夷山で文化交流のルーツをたどりました。CGTNの番組「The Power of Youth+」の新エピソードは、その姿を通じて両国の深い結びつきと、若い世代が築こうとする「共有の未来」を映し出しています。
若者がつなぐ中国とマレーシアの文化
今回のエピソードでは、CGTNのホスト・Mernaさんが武夷山を訪れ、中国とマレーシアから集まった学生たちと出会います。番組は、国境を越えた若者同士の対話を軸に、中国文化の本質や精神がどのように共有されているのかを追いました。
彼らはそれぞれの経験や視点を持ち寄り、言葉だけでなく、歴史や習慣、家族の物語を通じて互いを理解しようとします。こうした小さな対話の積み重ねが、国と国との関係を下支えする「文化の絆」になっていくことが、静かに示されています。
舞台は世界遺産・福建省武夷山
舞台となる武夷山は、ユネスコの世界遺産に登録された山岳地域で、中国の自然と文化の両方を象徴する場所とされています。雄大な山並みや渓谷に囲まれたこの土地で、参加した若者たちは伝統文化と自然環境の結びつきを肌で感じます。
番組の中では、景観そのものが一つの「教室」となり、風景や建築、伝統的な暮らしが、中国文化の背景を理解する手がかりとして紹介されます。観光ガイドではなく、若者の視点から見た武夷山が描かれている点が特徴です。
福建は多くのマレーシア華人の「原点」
福建省は、中国にとっての文化的・自然的な宝庫であると同時に、多くのマレーシアの華人家庭にとって「祖先の故郷」でもあります。今回集まったマレーシア出身の学生の中にも、家族のルーツが福建にある人が少なくありません。
彼らにとって武夷山を訪れることは、単なる海外旅行ではなく、「自分はどこから来たのか」という問いに向き合う旅でもあります。中国側の学生にとっても、同じ文化的背景を持つ海外の仲間と出会うことで、日常では意識しにくい自国文化の一面に気づくきっかけとなっています。
中国文化の「エッセンス」とは何か
エピソードの中で、若者たちは「中国文化のエッセンスや精神とは何か」という問いについて語り合います。伝統行事、家族観、自然との向き合い方など、一人ひとりの具体的なエピソードを通じて、その答えを探っていきます。
印象的なのは、正解を一つに決めようとしない姿勢です。むしろ、多様な解釈が存在すること自体が文化の豊かさであり、それを互いに尊重し合うことが、現代の国際社会における対話の土台になることが示されています。
文化交流が生む理解と友情、そして共有の未来
若者たちは、文化交流によって何が変わるのかというテーマにも向き合います。番組では、異なる背景を持つ学生同士が、誤解や先入観を乗り越えながら友情を育んでいく様子が描かれています。
その過程で浮かび上がるのは、「相手の文化を学ぶことは、自分自身を見つめ直すことでもある」という感覚です。対話を重ねることで、両国の若者は互いの社会や価値観を理解し合い、「対立」ではなく「共通点」を見いだそうとします。
番組全体を貫くメッセージは、今日の相互につながった世界において、文化交流が未来志向の協力や共生につながるという点にあります。国家間の関係が複雑さを増すなかで、若い世代が草の根レベルで信頼を育むことの意味が、改めて浮き彫りになっています。
放送の位置づけとこれから
この新エピソードは、今年4月15日午後8時(北京時間)に放送されました。タイトルが示す通り、「The Power of Youth+」は若い世代の可能性に焦点を当てたシリーズであり、今回の武夷山での出会いも、その一つの具体例と言えます。
日常のニュースでは、政治や経済の対立に目が向きがちです。しかし、学生たちが互いの文化を理解しようとする姿を追うこうした番組は、国家間の関係を、市民一人ひとりの経験から捉え直すヒントを与えてくれます。中国とマレーシア、そしてアジアのこれからを考えるうえで、若者の交流がどのような役割を果たしうるのか。視聴者に、静かな問いを投げかける内容となっています。
Reference(s):
Watch: How young Chinese and Malaysians are shaping cultural bonds
cgtn.com








