アジアの舞踊が一画面に集結 CGTN「Asian Beats」と文化外交 video poster
中国、ベトナム、マレーシア、カンボジアの伝統舞踊が一つの画面で出会うライブ配信「Asian Beats」が、今週の国際ニュースとして静かな注目を集めています。文化と外交が、音楽とダンスを通じて結びつこうとしています。
アジアの舞踊が一堂に会する「Asian Beats」
CGTNが配信する「Asian Beats」は、アジア各地のダンサーがオンライン上で共演するライブ企画です。今回は、中国、ベトナム、マレーシア、カンボジアの4カ国が参加し、それぞれの伝統舞踊が同じステージに立つような構成になっています。
紹介されている踊りは次のとおりです。
- 中国・膠州秧歌(Jiaozhou Yangge):色鮮やかな布やシルクが渦を巻くように舞う、にぎやかな踊り
- ベトナムの「蓮」を思わせるリズム:ゆったりとした動きと音楽で、蓮の花のような柔らかさを表現するスタイル
- マレーシアのザピン(Zapin):手拍子とステップが印象的な、軽快な民俗舞踊
- カンボジアのアプサラ(Apsara):指先や手の動きが細やかな、女神を思わせる優雅な舞
これらの踊りがライブ配信で交差するとき、「アジアの文化的な魂」へのオマージュ(敬意をこめた作品)がリアルタイムで描かれていきます。
習近平国家主席の訪問と「ダンスする外交」
今週、中国の習近平国家主席はベトナム、マレーシア、カンボジアへの国賓訪問を行っています。こうしたタイミングで、中国、ベトナム、マレーシア、カンボジアのダンサーが「Asian Beats」に参加している点は、単なるエンタメを超えた意味を持ちます。
番組のコンセプトは、『diplomacy move(外交を動かす)』『dance across time zones(時差を越えて踊る)』という言葉に象徴されています。首脳同士の会談と並行して、市民レベルではダンスを通じた交流が進んでいる、というメッセージとも読めます。
時間と距離を超えるライブ配信
ライブ配信という形をとることで、参加するダンサーたちは、それぞれ自分の国や地域にいながら同じ時間を共有します。視聴者も、スマートフォンやPCからコメントを送りながら、遠く離れた場所で行われるパフォーマンスを一緒に体験できます。
・首脳は会談の場で言葉を交わす
・アーティストは舞台で身体を通じて語る
その二つが同じ「週」に重なることで、外交の硬いイメージが少し柔らかくなるような効果も期待できます。
オンライン時代の文化交流がもたらすもの
国際ニュースというと、会談の成果や合意文書に注目が集まりがちです。しかし「Asian Beats」が見せているのは、文化そのものが外交の一部になりうるという現実です。
今回のライブ配信から見えてくるポイントを、3つに整理してみます。
- 文化は「共感」を生みやすい
言語や政治的な立場が違っても、音楽やダンスは直感的に楽しむことができます。これは、相手の国への興味や親近感を高める入口になりえます。 - デジタル技術が距離を縮める
時差や地理的な距離を超えて、同じライブ配信を同時に見ることで、「同じ瞬間を共有している」という感覚が生まれます。 - アジアを「一つの物語」として捉える視点
複数の国の舞踊が並ぶことで、「どの国が優れているか」ではなく、「違いがあるからこそ面白い」という見方が前面に出てきます。
私たちはこのニュースをどう見るか
習近平国家主席の今週の訪問と同じタイミングで、アジアのダンサーたちが画面の中で肩を並べている――その構図は、現在の国際関係の一つの側面を象徴しているとも言えます。
外交は会談室だけで進むものではなく、音楽、ダンス、映画、スポーツなど、さまざまな文化の場で進んでいきます。スマートフォン越しに「Asian Beats」を見る私たち一人ひとりも、その広がりの一部になりつつあります。
国際ニュースを追いながら、「文化が動かす外交」という視点を一つ加えてみると、アジアの動きが少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








