第5回中国国際消費品博覧会サンヤ・ヨットセッション:光を追うラグジュアリー video poster
北緯18度のゴールデン・ラティチュードと呼ばれるサンヤの海で、第5回中国国際消費品博覧会のサンヤ・ヨットセッションが開かれています。澄んだ波間を切り裂くヨット、自然のプレミアムフィルターのような陽光、AIが関わるコーヒー体験まで、2025年のラグジュアリーと消費トレンドが凝縮された現場を読み解きます。
18度線の光とヨット文化
ライブ配信のタイトルにもなった「Chasing light on a yacht」という言葉が象徴するように、このヨットセッションの主役は、海と光です。サンヤの海岸では、ヨットがクリスタルのような波を描きながら進み、その上から降りそそぐ太陽光が、写真アプリのフィルターいらずの景色をつくります。
北緯18度という位置は、強すぎない柔らかな日差しと、南国らしい鮮やかな色彩が共存するエリアです。ここでのヨット体験は、移動手段というより、光と風を全身で受け止めるための「動くテラス」のような存在になっています。
サンキスドなラグジュアリー体験とは
サンヤ・ヨットセッションで前面に出ているのは、「サンキスド(sun-kissed)」と表現されるスタイルです。強烈な人工照明ではなく、自然光を生かしたラグジュアリーは、次のような要素で演出されています。
- 海面に反射する光を生かしたヨットデッキの演出
- 潮風と相性のよい、軽やかなファッションやインテリア
- 南国の雰囲気を引き立てるトロピカルローズの香り
- ココナツの木陰と海風がつくる、ゆるやかな時間の流れ
高価なモノよりも、光・風・香りといった「感覚」に比重を置いたラグジュアリー像が、ここでは提示されています。
第5回中国国際消費品博覧会が映す消費の変化
サンヤ・ヨットセッションは、第5回中国国際消費品博覧会の一部です。この博覧会では、最新の消費財だけでなく、それらをどのような「体験」と結びつけるかが重視されています。
ヨットという移動空間に、花、コーヒー、テクノロジーを組み合わせる試みは、消費が「モノ中心」から「体験中心」へとシフトしている流れを象徴しています。買い物そのものよりも、どんな時間を過ごし、どんな記憶が残るのかが問われているのです。
AIがつくるコーヒー儀式:テックとホスピタリティの交差点
今回のセッションで目を引くのが、AIを用いた「AI-crafted coffee rituals」、つまりAIが関わるコーヒーの儀式的な体験です。アルゴリズムが温度や抽出時間、味のバランスを調整し、利用者の好みに合わせてカスタマイズされた一杯を導き出すことがイメージされます。
手仕事の象徴でもあるコーヒーにAIが関わることで、ホスピタリティの形も変わり始めています。人の感性とテクノロジーをどう組み合わせれば、体験の質が高まるのか。サンヤのヨットの上は、その問いに対する一つの実験場になっていると言えるでしょう。
自然と消費、調和へのまなざし
クリスタルのような波、ココナツの木々、トロピカルローズの香りといった自然の要素は、このセッションの重要な舞台装置です。同時に、それらは海や沿岸環境との共生をどう実現するかという問いも投げかけます。
ヨットやリゾートを楽しみながら、海洋環境や地域の自然資源をどう守っていくのか。サンヤの海でのラグジュアリー体験は、持続可能な観光や消費のあり方を考えるきっかけにもなり得ます。
サンヤの海から見える2025年の消費トレンド
サンヤ・ヨットセッションを国際ニュースとして眺めると、2025年の消費トレンドには次のようなキーワードが浮かび上がります。
- フィルターに頼らない、自然光そのものを楽しむ旅体験
- ヨットや海辺を舞台にした、ストーリー性のあるラグジュアリー
- AIなどの先端技術を織り込んだ、日常的な小さなぜいたく
光を追いかけるヨットの上で編み上げられる、自然・テクノロジー・ライフスタイルの新しいバランス。その断片を追うことは、これからの観光や消費、そして自分にとっての「豊かさ」の意味を静かに問い直すことにもつながっていきます。
Reference(s):
cgtn.com








