第15回北京国際映画祭開幕式 映画誕生130年と中国映画120年を祝う夜 video poster
2025年4月に開催された第15回北京国際映画祭(Beijing International Film Festival、BJIFF)の開幕式は、映画誕生130年と中国映画120年という節目を祝う特別な夜となりました。年末を迎えるいま、その意義とメッセージを改めて振り返ります。
第15回北京国際映画祭開幕式の概要
第15回北京国際映画祭は、2025年4月18日から26日までの日程で行われ、世界各地から映画人が集まる国際的なイベントとなりました。開幕式は、その幕開けとして、グローバルな映画の才能と多様な物語にスポットライトを当てるステージとして位置づけられました。
会場には、さまざまな国や地域で活動する映画関係者が集い、作品だけでなく、それぞれの文化的背景や制作のプロセスにも関心が向けられました。開幕式は、映画という共通言語を通じて、互いを知り合うための出発点になったといえます。
三つの節目を祝う特別な年
2025年の北京国際映画祭開幕式は、次の三つの大きな節目を重ね合わせる構成となっていました。
- 世界で最初の映画誕生から130周年
- 最初の中国映画から120周年
- 北京国際映画祭が第15回を迎えた節目
映画そのものが歩んできた130年の歴史、中国映画の120年の歩み、そして15回を迎えた映画祭の蓄積。この三つを一つのステージに凝縮することで、開幕式は単なる祝賀行事ではなく、「映画の歴史そのものを見つめ直す時間」となりました。
歴史の厚みと「今」をつなぐ演出
開幕式の特徴として強調されたのは、歴史的な深みと現代性をどのように結びつけるかという点です。映画が誕生した頃からの長い時間軸を振り返りながら、現在の社会や文化と響き合う物語が意識的に配置された構成となりました。
さらに、文化的な豊かさとテクノロジーの革新を掛け合わせる試みも打ち出されています。伝統的な映画表現を思い起こさせる要素と、デジタル技術や新しい映像表現を想起させる要素を重ねることで、映画が技術とともに進化してきたダイナミズムが強調されました。
世界の映画人が集う「温かな場」
主催者が開幕式に込めたもう一つのテーマが、「世界の映画人にとっての温かな集い」という性格です。レッドカーペットや華やかな演出だけでなく、互いの経験や物語を共有し合う場としての映画祭の役割が前面に出されました。
映画祭は、異なる国や地域の人びとが、作品と対話を通じて出会う場所です。第15回北京国際映画祭の開幕式は、この役割を改めて確認し、映画が国境や言語の壁を越えて人と人をつなぐ存在であることを印象づけました。
映画の「成長」と「時代の精神」を描く
開幕式では、「成長」「時代の精神」「映画という芸術」という三つのキーワードが大きな軸となりました。映画が誕生してから130年のあいだに、世界は大きく変化してきましたが、その変化のなかで映画は何を見つめ、何を表現してきたのかが、ステージ上の物語として提示されました。
同時に、中国映画の120年の歩みも、重要なパートとして位置づけられています。社会の変化や人びとの生活の変化を写し取りながら、中国映画は独自の表現を模索してきました。その歴史は、世界の映画史の一部としても存在感を持ちつつあります。
2025年の映画界に向けた静かなメッセージ
2025年の今日、この開幕式を振り返ると、そこには映画の未来に向けた静かなメッセージが込められていたことが見えてきます。それは、歴史を振り返るだけで満足するのではなく、その歴史を土台に、新たな物語や表現に挑戦し続けようという呼びかけでもあります。
世界の映画人にとっても、観客にとっても、第15回北京国際映画祭の開幕式は「映画の節目の年に、私たちは何を語り、どのような未来をともにつくるのか」を考えるきっかけとなりました。130年と120年という大きな時間の積み重ねの上に、次の一歩がどのように刻まれていくのか。2025年の終わりに、その問いを再確認することは、映画のこれからを見つめるうえで意味のある作業と言えるでしょう。
Reference(s):
Live: The opening ceremony of 15th Beijing International Film Festival
cgtn.com








