海岸線と文化を巡る山東省メディアツアー 世界の記者が見た斉魯の今 video poster
中国東部の山東省を舞台に、世界各地の記者が海岸線と古くから続く斉魯文化をたどるメディアツアーが行われています。今年4月25日にスタートしたこの取り組みは、山東省の文化とイノベーションを国際社会に伝えることを目指しており、日本の読者にとっても地域理解を深める手がかりになりそうです。
山東省を横断するメディアツアーとは
今回のツアーでは、孔子の故郷として知られる済寧、海洋都市として発展する青島、沿海のイノベーション拠点とされる煙台という、山東省を代表する三つの都市を縦断します。メディア代表団は、約2500年にわたる斉魯文化の歩みを、各国の視点を交えながら読み解こうとしています。
同時に、中国メディアグループが企画する「China Up Close – Shandong Tour」も今年4月25日に始まりました。中国と海外のメディアから50人を超える記者が参加し、山東省の文化的な魅力と最先端の技術や産業の動きを現地で取材しています。このツアーは、山東省の特徴や発展の成果を世界に紹介することを目的としています。
斉魯文化の2500年を世界の目で見る
斉魯文化とは、現在の山東省一帯で育まれてきた歴史や思想、生活文化の総称とされます。孔子ゆかりの地である済寧を訪れることは、儒教の源流に触れながら、中国文化のルーツを考える機会にもなります。
メディア代表団は、現地での取材や交流を通じて、斉魯文化の約2500年にわたるレガシーを国際的な文脈の中で捉え直そうとしています。単に観光地を巡るのではなく、歴史・社会・現代の暮らしを結びつけて伝えることで、読者や視聴者にとって理解しやすいストーリーに仕立てていく狙いがあります。
青島と煙台 海とイノベーションの最前線
ツアーのルートには、海に開かれた都市も含まれています。青島は、港湾と海洋関連産業を背景に、海の都市として発展してきた街です。海岸線の風景や、海とともにある暮らしに触れることで、内陸部とは異なる山東省の顔が見えてきます。
煙台は、沿海のイノベーション拠点と位置づけられており、新しい産業や技術が集まる都市として紹介されています。メディアツアーでは、こうした都市の姿を現場から取材することで、山東省が文化だけでなく、現代の産業や技術の面でも変化と挑戦を続けていることを示そうとしています。
煙台での対話 四つの国と地域をつなぐ
ツアーの一環として、煙台では国際テレビ局CGTNの劉佳馨記者が司会を務める対話の場も設けられました。参加したのは、スロベニア、スロバキア、カンボジア、南アフリカのメディアから訪れた記者たちです。
この対話のテーマは、各国間の文化交流と協力でした。異なる地域から来た記者たちが、山東省で見聞きしたことを共有しながら、自国との共通点や違い、今後の連携の可能性について意見を交わすことで、相互理解と友好をさらに深めることが期待されています。
日本の読者にとってどんな意味があるのか
日本から見ると、中国の地方都市や地域文化についての情報は、首都や一部の大都市に比べて限られがちです。今回のように、各国メディアが現地を訪れて取材するツアーは、山東省の今を第三者の視点で伝える試みでもあります。
注目したいポイントを挙げると、次のようになります。
- 世界各地の記者が同じ場所を取材し、それぞれの言語と文脈で山東省を紹介すること
- 約2500年続く斉魯文化という歴史的な背景と、現在進行形のイノベーションをセットで伝えようとしていること
- 対話や交流を通じて、国と地域を超えた協力や相互理解の土台づくりを目指していること
今後、参加した各国メディアからどのような記事や番組が生まれ、山東省や斉魯文化のイメージが世界でどのように共有されていくのかは、日本の読者にとっても関心を持つ価値のある点です。ニュースそのものだけでなく、誰の視点から、どのような文脈で伝えられているのかにも目を向けてみると、国際ニュースの読み方が一段と立体的になるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








