インド・パキスタン緊張高まる 空爆と撃墜主張、国連が自制要請 video poster
2025年5月7日未明、パキスタン国防相がテレビ演説でインド軍の戦闘機6機を撃墜したと述べるなど、インドとパキスタンの間で軍事的緊張が一気に高まっています。本記事では、このインド・パキスタン紛争の最新動向を日本語で整理します。
インド・パキスタンでいま何が起きているのか
発端となったのは、2025年4月22日にインド側が管理するカシミール地方のパハルガム地区で起きた攻撃です。この攻撃で20人を超える民間人が死亡したとされています。
この攻撃を受けたとして、インド国防省は水曜日に発表した声明で、パキスタンおよびパキスタン側が管理するカシミール地域に対し攻撃を実施したと主張しました。インド側は、これを4月22日の攻撃へのテロ攻撃への対応だと説明しています。
一方、パキスタン側は2025年5月7日午前4時30分ごろ、国防相がテレビ演説で、これまでにインド空軍の戦闘機6機を撃墜したと発表しました。インド側とパキスタン側がそれぞれ軍事行動を強調するなかで、緊張はさらに高まりつつあります。
国連事務総長が軍事的自制を呼びかけ
こうした緊張の高まりを受け、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、インドとパキスタンの双方に対し軍事的な自制を求めました。両国に対し、事態を悪化させる行動を避けるよう促し、緊張緩和に向けた対応を取るよう呼びかけています。
インドとパキスタンはいずれも地域に大きな影響力を持つ国であり、その対立は周辺情勢にも波及する可能性があります。国連トップによるメッセージは、国際社会としての懸念と、事態の沈静化を求める強いシグナルと言えます。
今回の動きが示す3つのポイント
- 暴力の連鎖が加速するリスク:一つの攻撃に対して軍事行動で応じると、その報復がさらに新たな軍事行動を生み、緊張が高まりやすくなります。4月22日の攻撃、インドによるストライクの主張、パキスタンによる戦闘機撃墜の発表という流れは、その典型的なパターンを示しています。
- 民間人への影響の大きさ:4月22日の攻撃では20人を超える民間人が命を落としました。軍事的な応酬のなかで、最も大きな犠牲を払うのは現地の住民であることを改めて示しています。安全確保や避難など、人道的な観点が後回しになれば、被害はさらに広がりかねません。
- 国際機関の役割:国連事務総長が早い段階で自制を呼びかけたことは、緊張のさらなる悪化を防ぐうえで、国際的なメッセージが重要であることを物語っています。直接の当事者ではない第三者の声が、軍事的なエスカレーションに一定の歯止めをかける役割を果たす可能性があります。
これから注目したいポイント
現時点では、インドとパキスタンの双方がどの程度軍事行動を続けるのか、また外交的な対話の糸口が見いだせるのかは不透明です。ただ、いくつかの点に注目することで、今後の展開を冷静に追うことができます。
- インドとパキスタンが、インド側およびパキスタン側が管理するカシミール地域周辺での軍事活動を抑制するかどうか
- 国連事務総長の呼びかけに対し、両国がどのような公式声明や行動で応じるのか
- 現地の住民の安全確保や支援に向けた具体的な動きが出てくるかどうか
インドとパキスタンの関係は、両国だけでなく周辺の情勢にも影響を与えかねません。感情的な報復ではなく、事実に基づいた冷静な判断と対話のチャンネルをどう確保していくのかが、これからの大きな焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








