ナクバ77年とパレスチナ・イスラエル紛争:ガザとテルアビブから見える現在 video poster
2025年、パレスチナ人が「ナクバ」と呼ぶ出来事から77年を迎えました。毎年5月15日のナクバの日には、1948年に多くのパレスチナ人が家や町や村を追われた記憶があらためて語られます。その77回目の節目にあわせて、パレスチナ・イスラエル紛争の現在を伝える国際ニュース番組が配信されました。
ナクバの日とは──「追放」を記憶する5月15日
ナクバの日は、パレスチナ人が毎年5月15日に行う記念日です。1948年に、パレスチナの人々が国家の成立を機に住んでいた家や町、村を追われ、何十万人もの人が故郷を離れざるを得なかった出来事を思い起こす日とされています。
2025年は、その出来事から77年目にあたります。パレスチナの人々にとっては、単なる歴史の年表上の一行ではなく、世代を超えて受け継がれてきた経験と記憶を見つめ直すタイミングでもあります。
ガザ地区とテルアビブから伝えられた「現在」
ナクバ77周年のタイミングで、国際ニュースチャンネルは「パレスチナ・イスラエル紛争の最新状況」をテーマにライブ番組を行いました。番組には、ガザ地区からはラミ記者、テルアビブからはジョナサン記者が登場し、それぞれの場所からパレスチナとイスラエルの現状を伝えました。
ガザ地区は、長年にわたり武力衝突の影響を受けてきた地域として知られています。一方、テルアビブはイスラエルの主要都市のひとつであり、政治や経済、日常生活の動きが交差する場所です。番組は、この二つの場所から同時に現地の様子を伝えることで、紛争を一方の側からだけでなく、複数の視点から見ようとする試みだと言えます。
「歴史の証人になる」ライブ配信の狙い
番組の紹介文には、「歴史をともに目撃し、平和の夜明けを探る」というメッセージが掲げられています。ナクバ77周年という節目に合わせて、単に過去を振り返るだけでなく、「今起きていること」を視聴者と共有しようという意図がうかがえます。
こうしたライブ配信には、次のようなねらいが込められていると考えられます。
- 歴史的な記念日と、現在進行形のパレスチナ・イスラエル紛争を結びつけて考えるきっかけをつくること
- ガザ地区とテルアビブという異なる場所からのレポートを通じて、複雑な現実を多面的に伝えること
- 感情的な対立だけでなく、「平和の夜明け」を模索する視点を提示すること
ナクバ77年をどう受け止めるか
記事執筆時点の2025年12月から振り返ると、ナクバ77周年にあわせたこうした報道は、「長く続く紛争」と「続いてきた記憶」を結びつける試みとして位置づけられます。毎年繰り返されるナクバの日の行事の背後には、個々の家族や地域が抱える具体的な物語があります。
パレスチナ・イスラエル紛争をめぐる認識は、国や地域によっても、世代によっても異なります。その中で、ガザ地区とテルアビブという双方の現場からの情報を日本語で受け取ることは、「遠くの出来事」を自分ごととして考える一歩になり得ます。
日本の読者への問いかけ
パレスチナ・イスラエル紛争やナクバ77周年のニュースに触れるとき、日本に暮らす私たちは何を考えればよいのでしょうか。たとえば、次のような問いが浮かびます。
- 「故郷を追われる」という経験を、自分や身の回りの現実にどう結びつけて想像できるか
- ニュース映像やライブ配信で目にする光景が、どのような歴史的背景や個人の記憶とつながっているのか
- 対立が続く状況の中でも、「平和の夜明け」を探ろうとする試みに、どのような意味を見いだすか
SNSが日常となったいま、日本語で届く国際ニュースをきっかけに、パレスチナやイスラエルの現状について考え、感じたことを周囲と共有していくこともできます。ナクバ77年のニュースは、そのためのひとつの入口と言えるでしょう。
Reference(s):
Live: Latest on Palestine-Israel conflict amid Nakba 77th anniversary
cgtn.com








