清華大学PBCSFグローバル金融フォーラム2025 不確実な世界で国際協力をどう編曲するか video poster
国連の持続可能な開発目標(SDGs)と歩調を合わせた清華大学PBCSFグローバル金融フォーラム2025が、世界の政策当局者や経済学者、金融リーダーを集め、不確実性が高まる国際環境のなかで国際協力をどう強めるかを議論します。
SDGsと「共有の未来」を掲げるグローバル金融フォーラム
2025年の清華大学PBCSFグローバル金融フォーラムのテーマは「A Shared Future: Building an Open and Inclusive Economic and Financial System(共有の未来:開かれた包摂的な経済・金融システムの構築)」です。
このフォーラムは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿う形で、高いレベルの対話の場をつくることを目的としています。世界各国・各地域の政府関係者、経済学者、金融界のリーダーが一堂に会し、新たな協力のチャンスを探ることがねらいです。
「開かれた」「包摂的な」経済・金融システムというキーワードは、格差や不安定さが指摘される世界経済のなかで、誰をどのように取り込んでいくのかという問いとも深く結びついています。
国際機関から金融業界まで 多様な登壇者が議論
フォーラムには、国際機関や学界、民間金融機関の経験を持つ登壇者が招かれています。肩書きもバックグラウンドも異なる顔ぶれが、世界経済と国際協力の行方を語ります。
- Lord Mark Malloch-Brown 氏:国連元副事務総長
- Shi Kang 氏:清華大学PBCSF特任教授
- Erik Berglof 氏:AIIB(アジアインフラ投資銀行)のチーフエコノミスト
- Massimiliano Castelli 氏:UBSのマネージングディレクター兼ストラテジー責任者
国連での経験を持つ人物、大学で金融を研究する専門家、多国間の金融機関やグローバルな金融グループを牽引する実務家。それぞれが異なる現場感覚と視点を持ち寄ることで、議論は一つの地域や一つの業界に閉じない、立体的なものになっていきます。
不確実な世界で国際協力を「オーケストレート」する
登壇者たちは、現在の世界経済が直面する課題を踏まえながら、「不確実な世界でいかに国際協力を編曲(オーケストレート)し、強化していくか」というテーマに向き合います。
フォーラムで掲げられている論点は、おおまかに次の二つに整理できます。
- 世界経済が直面する現在の課題をどのように捉えるか
- そのなかで、国際協力をどう組み合わせ、継続的に強化していくか
「オーケストレート(orchestrate)」という言葉が示すように、単に一つの解決策を提示するのではなく、各国・各地域、国際機関、民間セクターなど、異なるプレーヤーの役割をどう配置し、全体として調和のとれた協力体制をつくるかが焦点になっています。
オープンで包摂的な経済・金融システムとは何か
このフォーラムのテーマは、日本にいる私たちにとっても無関係ではありません。開かれた包摂的な経済・金融システムとは、具体的にどのような姿を指すのでしょうか。
たとえば、次のような問いが浮かび上がります。
- 成長の果実を、どの地域・どの立場の人まで届けるのか
- 金融システムへのアクセスを、どこまで広げるべきか
- 危機が起きたとき、どのような国際協調のメカニズムが必要か
清華大学PBCSFグローバル金融フォーラム2025は、こうした問いを背景に、国連SDGsと整合的な形で経済・金融システムを再設計するヒントを探る場だといえます。
読者に開かれた「共有の未来」
フォーラムの議論は、政策当局者や専門家だけのものではありません。企業で働く人、スタートアップに関わる人、学生、そして日々ニュースを追う一人ひとりの視点もまた、「共有の未来」を形づくる一部です。
不確実性が高まる世界で、どのような国際協力が望ましいのか。オープンで包摂的な経済・金融システムに向けて、自分たちはどのような役割を果たせるのか。清華大学PBCSFグローバル金融フォーラム2025で交わされる議論は、そうした問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
Live: Orchestrating international cooperation in an uncertain world
cgtn.com








