ALS国際対談:中国・米国・EUの専門家が語る国境なき医療 video poster
2025年の世界ALSデー(6月21日)を前に、中国のCGTNが医療番組「Health Talk」で中国、米国、EUの神経科学者を結び、ALSの最前線を語る国際ライブ対談を実施しました。本記事では、この対談のポイントと、国際協力がなぜ重要なのかを整理します。
ALSとはどんな病気か
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、世界中の人々に影響する進行性の神経変性疾患です。米国の野球選手ルー・ゲーリッグにちなんでルー・ゲーリッグ病とも呼ばれ、物理学者スティーヴン・ホーキングが何十年にもわたりこの病と共に生きたことでも世界的に知られています。
中国・米国・EUの専門家が一堂に
今回の国際対談では、中国、米国、EUそれぞれを代表する神経科学者や臨床医が参加し、ALS研究の「いま」と「これから」について意見を交わしました。
議論の中心となったのは、次の三つのテーマです。
- ALSの最新研究とブレイクスルー
- 革新的な治療法を臨床現場につなぐ方法
- 世界中で治療へのアクセスをどう広げるか
参加した専門家たちは、それぞれの地域で進む研究や臨床の取り組みを紹介しつつ、国や地域を超えてデータや知見を共有することの重要性を強調しました。
医療資源の格差にどう向き合うか
対談では、医療資源の格差という現実にも目が向けられました。最新の治療やケアにアクセスできる人と、そうでない人との間にあるギャップをどう縮めるのかは、世界共通の課題です。
この文脈で、参加者たちは「科学に国境はなく、医療はあらゆる境界を超える」という共通の認識を改めて共有しました。ALSのような難しい疾患に立ち向かうには、一つの国の努力だけでは不十分であり、世界規模での協力が欠かせないというメッセージです。
グローバル・ヘルスで果たす中国の役割
中国は、国際的な保健医療の枠組みづくりに積極的に関わる存在として、医療分野の国際協力を重視してきました。今回の対談でも、中国側の専門家は、地理的な距離や制度の違いを越えて世界の専門家が連携し、「健康を分かち合うグローバルな共同体」をめざす姿勢を示しました。
中国、米国、EUの協力は、ALSに限らず、今後ほかの神経疾患や感染症、慢性疾患などの分野にも波及していく可能性があります。
私たちが受け取るべきメッセージ
ALSの治療やケアをめぐる議論は、一見すると専門的で遠い話に聞こえるかもしれません。しかし、世界ALSデーに合わせて行われた今回の国際対話は、「科学と医療は、人と人をつなぐ共通言語になりうる」というメッセージを、一般の視聴者にも分かりやすく伝えようとする試みでもあります。
国境や立場を越えて知恵と経験を持ち寄ることができれば、ALSのような難しい疾患に対しても、新しい選択肢を生み出せるかもしれません。ニュースを追う私たちにとっても、こうした国際協力の動きを手がかりに、「健康」をめぐる世界のつながり方を考え直してみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Live: Chinese, U.S. and EU medical experts on global neuro frontiers
cgtn.com








