天津アイから見る天津とニュー・チャンピオンズ会議2025 video poster
2025年、国際会議でにぎわう中国北部の都市・天津。その空に浮かぶ観覧車「天津アイ(Tianjin Eye)」からのライブ映像が、都市の今を立体的に映し出しました。この映像は、第16回ニュー・チャンピオンズ年次総会2025(テーマ「Entrepreneurship for a New Era」)の会期にあわせて行われたものです。
海河に架かるランドマーク「天津アイ」
天津アイは、中国北部の天津市を流れる海河の上にそびえる高さ約120メートルの大型観覧車です。世界有数の規模を誇り、都市のスカイラインと歴史的な建築群を一望できるスポットとして知られています。
観覧車にはエアコン完備のゴンドラが48基あり、1基につき最大8人が乗車できます。1周にかかる時間はおよそ30分。ゆっくりと回転するあいだ、乗客は川沿いに連なる近代的なビル群や、往時の面影を残す建物、橋のアーチなどを、少しずつ角度を変えながら眺めることができます。
日没後には、観覧車全体が色とりどりのライトで彩られます。水面に映る光とともに、静かに回る巨大な輪は、天津の夜景を象徴する存在になっています。
ライブ映像が切り取った「都市の断片」
今回のライブツアーでは、観覧車の内部だけでなく、外の風景も丁寧に追いかける構成が取られました。画面越しにも、観覧車の動きに合わせて少しずつ変化していく都市の表情が伝わってきます。
- 川沿いを行き交う人びとの日常の姿
- 水運で栄えた歴史を感じさせる建物の輪郭
- 新しい高層ビルが形づくる現代的なスカイライン
- 夜になるにつれて強まっていく光のコントラスト
30分という周回時間は、単なる観光というより、都市をゆっくり「観察」するのにちょうどよい長さでもあります。冷房の効いたゴンドラから、視聴者や乗客は天津の街を鳥瞰し、そのリズムを体感することができました。
ニュー・チャンピオンズ年次総会2025との重なり
このライブツアーが行われたのは、天津で第16回ニュー・チャンピオンズ年次総会2025が開かれていた時期です。世界各地からリーダーやイノベーター、研究者たちが集まり、「Entrepreneurship for a New Era(新しい時代の起業家精神)」をテーマに議論を交わしました。
国際会議の開催地には、その都市の「顔」ともいえる場所が選ばれることが多くあります。天津の場合、海河と天津アイは、こうした都市の象徴として世界の参加者に紹介される存在になりました。ライブ映像を通じて、会議の参加者やオンライン視聴者は、議論の舞台となる都市の空気感を共有することができました。
イノベーションを映す「高さ」と「広がり」
「新しい時代の起業家精神」というテーマは、一見するとテクノロジーやビジネスの話に聞こえます。しかし、天津アイからの眺めを見ていると、イノベーションは都市空間のつくり方や、人びとが時間と場所をどう共有するかという問いにもつながっていることがわかります。
歴史的な建物と新しい高層ビルが同じフレームに収まる光景は、過去と未来のバランスをどう取るのかという、世界各地の都市に共通する課題を静かに示しています。観覧車の高さから見える「広がり」は、起業や技術だけでなく、都市のあり方をめぐる想像力の広がりでもあります。
観覧車がつなぐ、都市と世界の視線
観光名所として知られる観覧車も、国際会議と組み合わさることで、単なるレジャー施設以上の意味を持ち始めます。今回のライブツアーは、天津という都市を外から訪れた人びと、画面越しに見守る世界の視聴者、そして現地で暮らす人びとの視線を、同じ風景の上に重ね合わせる試みでもありました。
2025年も終わりに近づくなかで、天津アイからの映像は、この年に天津で交わされたさまざまな出会いや対話を象徴する記憶として残り続けそうです。ゆっくりと回る観覧車のゴンドラから見下ろす都市の姿は、私たちに「上から見る」視点と「地上で暮らす」視点の両方をどう行き来するかを、静かに問いかけているように見えます。
Reference(s):
cgtn.com








