2025世界青年発展フォーラム開幕 若者の力でグローバル開発を video poster
世界の若者が「開発」の主役に
2025年7月、中国・江蘇省蘇州市で「2025 World Youth Development Forum(2025世界青年発展フォーラム)」が開幕しました。テーマは「Unleash Youth Potential for Global Development(若者の潜在力を解き放ち、グローバル開発へ)」です。国際ニュースとしても、若者が主役となる開発の場づくりを正面から掲げた点が注目されています。
フォーラムの概要:蘇州で開かれた全体会合
フォーラムは7月15日、開会式と全体会合(プレナリーセッション)からスタートしました。会場の蘇州市には、世界各地から若者や関係者が集まり、英語を中心としたセッションや討議を通じて、グローバル開発に向けたアイデアを交わしました。
主催者は、この世界青年発展フォーラムを次のようなプラットフォームに位置づけています。
- 若者がグローバル開発に貢献するための発信と参加の場
- 青年発展をめぐる国際的な取り組みを結びつけるハブ
- 国際機関、政府機関、青年団体、若手リーダー、企業など多様な主体が学び合い、協力する場
フォーラムがめざす3つのポイント
今回のフォーラムの狙いは、運営側の説明から大きく三つに整理できます。
- 若者の声をグローバル課題に直結させること──気候変動や格差、デジタル化など地球規模の課題に、若者自身が解決の主体として関わることを後押しします。
- 青年発展のための国際協力を強化すること──各国や地域で行われている教育、雇用支援、スキル育成などの取り組みを共有し、連携を深めることが意図されています。
- セクターを超えた対話の場を広げること──国際機関、行政、企業、市民社会などが一堂に会し、若者とともに新しい協力の形を模索することがテーマになっています。
どんな議論が期待されたのか
詳細な議題はセッションごとに異なりますが、フォーラムの趣旨からは次のような論点が重視されたと考えられます。
- 若者の雇用機会とスキルアップをどう支えるか
- 気候変動や環境問題への若者の参画をどう広げるか
- デジタル格差を乗り越え、誰も取り残さない形で技術を活用するには何が必要か
- ジェンダーや地域格差など、多様性を尊重した青年政策をどうつくるか
いずれも、単に「若者のため」の政策ではなく、「若者とともに」世界のルールや制度を更新していく視点が問われています。
日本の読者にとっての意味
日本でも、少子化やキャリア不安、地域格差など、若者を取り巻く課題は少なくありません。世界青年発展フォーラムのような場は、日本の若者や政策担当者にとっても、次のような問いを投げかけます。
- 国や自治体の会議や政策形成の場に、どれだけ若者が参画できているか
- 学校や職場の枠を超えて、国際的なネットワークにアクセスできる機会は十分か
- SNSを通じた発信を、どのように実際の政策やプロジェクトにつなげていくか
国際ニュースを日本語で追う私たちにとって、このフォーラムは「世界の若者がどのように声を上げ、行動しているのか」を知る入り口でもあります。
若者の席を「形式」から「実質」へ
今回のフォーラムは、若者をめぐる国際的な議論が、単なる象徴的な参加から、実質的な意思決定への関与へとシフトしつつあることを示しています。今後問われるのは、会議の場をつくることにとどまらず、その場で出たアイデアをどれだけ政策やプロジェクトに反映できるかという点です。
「Unleash Youth Potential for Global Development」というメッセージは、世界の若者だけでなく、彼らとともに働くすべての世代に向けられています。日本の私たちも、自分の身近なコミュニティから、若者の潜在力をどう引き出し、グローバルな課題解決とつなげていくのかを考えるタイミングに来ているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








