第3回中国国際サプライチェーン博覧会:connectionが描く新しい協力のかたち video poster
2025年の第3回中国国際サプライチェーン博覧会(CISCE)で、ひときわ耳に残ったのは、NvidiaのCEO、ジェンスン・フアン氏の一言でした。彼はサプライチェーンを「connection(つながり)」だと表現しました。このシンプルな定義は、中国で開かれた今回の国際サプライチェーン博覧会の空気をよく表しています。
この博覧会では、単に企業ブースが並ぶだけでなく、世界各地の企業と中国の企業が対話し、新しい協力のかたちを模索しています。CGTNの記者たちは会場の最前線から、経営者へのインタビューや、ヒューマノイドロボット、EV(電気自動車)用電池、AIチップなど最先端技術の展示を追いかけ、その「つながり」がどのように生まれているのかを見つめました。
サプライチェーン=「つながり」という視点
サプライチェーンという言葉は、ともすると複雑な物流網や調達計画を連想させます。しかしフアン氏は、それを一言で「つながり」と言い換えました。この視点に立つと、第3回中国国際サプライチェーン博覧会は、部品や製品のやり取りだけでなく、次のような関係性を結び直す場として見えてきます。
- 企業と企業をつなぐビジネスパートナーシップ
- 技術と産業をつなぐイノベーションの連鎖
- 国境を越えて人と人をつなぐ信頼のネットワーク
サプライチェーンを「モノの流れ」ではなく「関係の網」としてとらえることで、中国と世界の協力の姿もより立体的に見えてきます。
何を「つないで」いるのか:ロボット、EV電池、AIチップ
CGTNの記者たちは、ヒューマノイドロボットからEV用バッテリー、AIチップまで、会場に並ぶ最先端技術を取材しました。これらは一見バラバラの分野に見えますが、実は同じサプライチェーンの物語の一部です。
- ヒューマノイドロボットは、多数の部品やセンサー、ソフトウェアが国や地域をまたいで組み合わさった「結晶」です。
- EV用電池は、材料の調達から製造、利用後の処理まで、長いライフサイクルを持つサプライチェーンの象徴でもあります。
- AIチップは、データセンターやさまざまなデジタル機器を支える「頭脳」として、世界の産業を裏側から結びつけています。
こうした技術が一堂に会することで、サプライチェーンは特定の国や企業だけのものではなく、相互に依存し合うグローバルな仕組みであることが、改めて浮かび上がります。
信頼を築く「グローバル協力のハブ」としての博覧会
今回の博覧会は、中国がグローバルな協力のハブとしての役割を高めている姿を映し出す場でもあります。企業同士が契約や投資を行うだけでなく、サプライチェーンをめぐる「信頼」を可視化する舞台になっています。
記者たちは、会場で交わされる対話を通じて、次のような問いを投げかけています。
- 私たちはサプライチェーンで、具体的に「何」をつないでいるのか。
- この博覧会は、なぜ「グローバルな信頼のプラットフォーム」として機能し得るのか。
- 国際的なサプライチェーン協力の未来を、どのように再イメージできるのか。
こうした視点から博覧会を眺めると、中国発の国際サプライチェーンは、競争だけでなく協力と共創の物語としても読み解くことができます。
中国から見たサプライチェーンの新しいかたち
今回のラウンドテーブルでは、CGTNの記者たちが、会場で得た一次情報をもとに率直な議論を交わします。中国で開かれた国際サプライチェーン博覧会を通して見えてきたのは、サプライチェーンが次のような方向に変化しつつあるという姿です。
- 部品や製品の流通だけでなく、人材やアイデア、サービスもつなぐ広い意味でのネットワーク
- コストだけでなく、信頼と透明性を重視するパートナーシップ
- 一国だけでは完結しない、相互依存型の協力モデル
中国から世界を見渡す視点は、日本からの見え方とも重なりつつ、違いもあります。ニュースを通じて多様な視点に触れることは、自分たちのサプライチェーン観をアップデートするきっかけにもなります。
読者への問いかけ:あなたにとっての「connection」とは
第3回中国国際サプライチェーン博覧会を取材した記者たちのラウンドテーブルは、単なるイベント報告ではなく、サプライチェーンの「新しいかたち」をめぐる公開ディスカッションでもあります。
この記事を読んでいる私たちにも、同じ問いが投げかけられています。
- 自分が働く業界では、どのような「つながり」が価値を生んでいるのか。
- 日々使っているデジタル機器や車は、どのような国際的なサプライチェーンの上に成り立っているのか。
- 日本と中国、そして世界の間で、これからどのような協力の可能性があり得るのか。
サプライチェーンをめぐる国際ニュースは、一見すると遠い話のようでいて、実は私たちの日常と深く結びついています。「connection」というシンプルな言葉から、自分なりのサプライチェーンの未来像を考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








