第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会 農地から食卓までをつなぐ国際ニュース video poster
サプライチェーン全体をテーマにした国際ニュースとして、2025年に中国で開催された第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会(China International Supply Chain Expo、CISCE)が注目されています。
この博覧会では、農地から食卓まで、そしてキーパーツから大陸間ネットワークまで、上流・中流・下流のすべての工程を一つの「チェーン」として捉え、協力とイノベーションによってどうつなぎ直していくかが示されています。
第3回CISCEのテーマはサプライチェーンの「上流・中流・下流」
第3回CISCEの大きな特徴は、企業活動の上流・中流・下流を切り離さず、一体として紹介している点です。博覧会のテーマは、サプライチェーンの各段階をつなぎ、より強靱で効率的な産業チェーンをつくることにあります。
- 上流:農地や原材料の生産、資源の採取など
- 中流:加工、組み立て、部品製造などの工程
- 下流:物流、販売、消費者の手元に届くまでのプロセス
会場では、こうした流れが一つのストーリーとして示され、サプライチェーンを部分ではなく全体として見る視点が強調されています。
農地から食卓までを「見える化」する展示
CISCEの説明の中で象徴的なのが「農地から食卓まで」というキーワードです。農産物が畑で育ち、加工され、物流を経て、家庭やレストランの食卓に並ぶまでのプロセスが、一つのサプライチェーンとして示されています。
種や肥料の供給、収穫後の保管、加工、低温で品質を保つコールドチェーン物流、小売や外食産業での提供といった流れを通じて、安全で安定した食を支える仕組みがどのように成り立っているのかを「見える化」しているのが特徴です。
キーパーツから大陸間ネットワークへ広がる視点
また、「キーパーツから大陸間サプライチェーンネットワークへ」という視点も打ち出されています。機械や電子機器など多くの製品は、特定の部品が世界各地から供給され、複数の国と地域を経て完成品となります。
部品の加工・組み立てといった中流工程から、海上輸送や航空輸送などによる大陸間物流、現地での販売ネットワークまで、サプライチェーンが地理的にも産業的にもどのように広がっているのかが紹介されています。
CGTNのライブツアーが伝える「協力」と「イノベーション」
中国の国際メディアCGTNの記者は、第3回CISCEの各展示ホールを歩きながら、産業チェーンのつながりをライブ形式で紹介しています。視聴者は、会場を巡る映像を通じて、企業同士や地域同士の協力がどのように新しいビジネスや技術につながっているかを知ることができます。
ライブツアーの焦点は、単に製品を紹介することではなく、「協力」と「イノベーション」を通じて世界の産業チェーンをどう結び直すかという点にあります。サプライチェーン上のどこに新たなビジネス機会があり、どのような業界トレンドが生まれているのかを、現場の雰囲気とともに伝えているのが特徴です。
日本やアジアの読者にとっての意味
サプライチェーンの再構築は、日本を含むアジア各国にとっても大きな関心事です。中国で開かれるCISCEは、世界の企業や産業がサプライチェーンをどう位置付け直そうとしているのかを知る手がかりになります。
- リスク分散とレジリエンス(回復力)の強化
- 食料やエネルギー安全保障への対応
- デジタル化や脱炭素化といった新しい技術・規制への適応
- 中国と世界の経済のつながりを理解する視点
国際ニュースとしてCISCEを追うことは、日本企業や日本の消費者が、これからのサプライチェーンとどう関わっていくのかを考えるヒントにもなります。
これからのサプライチェーンをどう捉えるか
第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会は、サプライチェーンを「見えにくい裏方」から「世界をつなぐ主役」の一つとして捉え直す試みと言えます。農地から食卓まで、キーパーツから大陸間ネットワークまでを一つの物語として眺めることで、私たちの生活がどれほど国際的な産業チェーンに支えられているかが見えてきます。
複雑化する国際情勢の中で、どのようなサプライチェーンを目指すのか。協力とイノベーションをどう組み合わせていくのか。CISCEでの議論や展示は、その問いに向き合うための一つの参考になりそうです。
Reference(s):
Live: In-depth tour of China International Supply Chain Promotion Expo
cgtn.com








