上海・世界人工知能大会WAIC 2025を歩く:ロボットが案内するシティウォーク video poster
上海で開かれている世界人工知能大会WAIC 2025では、伝統的な街並みを再現したエリアをロボットが案内するユニークなシティウォークが注目を集めています。人工知能が今できることと、これからの可能性が一体となった現場をのぞいてみましょう。
世界人工知能大会WAIC 2025とは
世界人工知能大会World AI Conference(WAIC 2025)は、上海で開催されている人工知能産業の国際イベントです。会場には世界各地から800社以上が集まり、数千点に及ぶ最新のAI関連展示が並んでいます。
テーマは、人工知能が現在どこまで実用化されているのか、そして今後何を可能にしていくのかという問いです。生成AI、ロボット、スマートシティなど、多様な分野の技術が一堂に会し、来場者は実際のデモンストレーションを通じてAIの今と未来を体感できます。
上海の伝統の谷を会場に再現
今回のWAIC 2025で特に目を引くのが、上海の伝統的な谷をそのまま展示会場に持ち込んだエリアです。近代的な展示ホールの中に、どこか懐かしい雰囲気の空間が広がり、来場者は街を散策するような感覚でAI技術に触れることができます。
この伝統の谷エリアでは、会場内のサービスをロボットが担う構成になっています。受付や案内など、日常的なサービスの多くを、AIを搭載したロボットがどのように支えられるのかを示す試みでもあります。
伝統的な街並みと最先端のテクノロジーを組み合わせることで、技術そのものではなく、技術が溶け込んだ暮らしの姿をイメージしやすくしている点が特徴です。
CGTN記者と歩くシティウォーク
会場からは、CGTNの記者であるWu Bin氏とChen Tong氏が参加するシティウォーク形式のライブ配信も行われています。視聴者は、二人の記者と一緒に会場を歩きながら、展示ブースやロボットの動き、参加者の反応などをリアルタイムで追うことができます。
シティウォークは、スタジオからの解説ではなく、現場を歩き回りながら伝えるスタイルです。カメラ越しに聞こえる音や、予想外の出会いを含めて共有することで、AIイベントでありながら、まち歩きのような身近さを感じられる構成になっています。
日本の都市とビジネスにとっての意味
上海での試みは、日本の都市やビジネスにとっても示唆に富んでいます。人手不足やサービスの高度化が課題となる中で、受付や案内、店舗での接客など、街のさまざまな場面でロボットやAIをどう活用するかは、日本でも避けて通れないテーマになりつつあります。
一方で、AIやロボットが前面に出るほど、人が担うべき役割は何かという問いも強まります。人間ならではの判断や対話、創造性をどう生かすかを考えながら、技術を街に取り入れていくことが求められます。
これからのAIとまち歩きの可能性
今回のシティウォークのように、実際に街や会場を歩きながらAIの存在を感じるスタイルは、技術を抽象的な概念ではなく、生活の一部として理解する手助けになります。
近い将来、観光やショッピング、移動の場面で、案内や翻訳、決済、混雑の緩和などをAIが自然にサポートする光景が、さまざまな都市で広がっていく可能性があります。上海での取り組みは、そうした未来を少し先取りして見せてくれていると言えるかもしれません。
世界人工知能大会WAIC 2025は、技術の最先端を示す場であると同時に、AIが街や暮らしに入り込んだときにどのような風景が生まれるのかを具体的に想像させるイベントでもあります。日本にいる私たちにとっても、オンラインを通じてこうした現場の空気に触れながら、自分たちの街の未来像を静かに思い描いてみる機会になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








