国際ニュース:天津・薊州区で70年ぶりの山洪 豪雨被害と復旧の行方 video poster
2025年7月27日、中国本土の天津市薊州区を記録的な豪雨が襲い、観測史上約70年で最大規模とされる山洪(山あいで発生する急激な洪水)が発生しました。現在も現地では復旧や生活再建が続いており、この豪雨災害の意味をあらためて考える必要があります。
天津・薊州区を襲った70年ぶりの山洪
国際ニュースとしても注目された今回の豪雨は、天津市北部の薊州区に集中して降りました。短時間にまとまった雨が山間部に降ったことで、川の水位が急激に上昇し、山あいの谷筋を一気に水が流れ下る山洪が発生したと伝えられています。
水文観測の記録によれば、こうした規模の山洪は過去70年で最大とされています。長年のデータと比べてもまれな現象であり、地域社会に大きな衝撃を与えました。
山洪とはどんな現象か
山洪は、山間部や丘陵地で短時間に強い雨が降ったときに起きやすい現象です。地形が急であるほど水は一気に下流へ流れ込み、ふだんは穏やかな川や谷が、短時間で激しい濁流に変わります。
特徴は、次のような点にあります。
- 発生から水位上昇までの時間が短く、避難の猶予が少ない
- 土砂や岩石、流木を巻き込みながら流れ下るため、破壊力が大きい
- 道路や橋が一気に使えなくなることがあり、救援活動も難しくなる
今回の天津・薊州区のケースも、まれな規模の豪雨が重なったことで、こうした山洪のリスクが一気に表面化した形といえます。
前線で続く救援と復旧 現地からの声
豪雨直後から、現地では救援と復旧の取り組みが続いています。インフラの安全確認や、住宅・道路の復旧作業、生活物資の確保など、災害対応は短距離走ではなく長距離走の様相を見せています。
中国の国際メディアであるCGTNの李晶晶(Li Jingjing)記者は、現地から災害対応の様子を伝えています。救援チームが住民の避難や支援物資の配布にあたる様子、被災地域で交通やライフラインの復旧が段階的に進められている状況などが、継続的に報じられてきました。
2025年12月時点でも、一部の地域では道路や住宅の本格的な再建が続いています。被災地の時間は、ニュースのヘッドラインから消えたあとも流れ続けており、住民の生活再建には息の長い支援が欠かせません。
極端な豪雨の時代に、何を学ぶか
今回の天津・薊州区での豪雨災害は、日本を含むアジア各地が直面する課題とも重なります。都市の近くに山地が迫る地域では、短時間の豪雨が山洪や土砂災害につながるリスクがあります。
私たちができることを、あえてシンプルに整理すると、次のようになります。
- 自分の地域のリスクを知る:ハザードマップや自治体の資料から、川沿い・山沿いの危険箇所を日常的に確認しておくこと。
- 情報の取り方を決めておく:大雨が予想されるときに、どのアプリやニュースで情報を確認するか、家族で共有しておくこと。
- 避難のタイミングを前倒しする:山洪のように進行が速い災害では、「少し早い」と感じるタイミングで動くことが命を守ることにつながります。
中国本土の天津・薊州区で起きた豪雨と山洪を日本語で追うことは、遠くのニュースを眺めることではなく、同じアジアの都市に暮らす私たち自身のリスクを考えるきっかけにもなります。国際ニュースを通じて、自分の足元の防災を見直す視点を持ち続けたいところです。
Reference(s):
Live: Latest updates on battling floods on the front lines in Tianjin
cgtn.com








