中国企業のレジリエンスに迫るCGTN特集 Survive and Thrive video poster
中国経済が第15次五カ年計画の策定に向けて動き出すなか、関税戦争や産業高度化の波に直面する中国企業の「生き残り」と「成長」を追う国際ニュース特集が、CGTNで放送されます。
番組タイトルは『Survive and Thrive』。直訳すれば「生き残り、そして成長する」。中国企業がどのように逆風を力に変えようとしているのか、そのレジリエンス(回復力・しなやかさ)に焦点を当てます。
第15次五カ年計画と複合的な課題
中国は現在、第15次五カ年計画の準備を進めています。同時に、中国経済は国内外で複数の課題に直面しています。関税戦争の影響や、産業構造の転換といった大きな変化の中で、企業は事業モデルや投資の方向性を見直さざるを得ません。
こうした状況のなかで、企業がどのように「生き残り」、さらに「成長」していくのか。その問いに番組は正面から向き合おうとしています。
特集『Survive and Thrive』とは
『Survive and Thrive』は、CGTNのホストであるTian Wei氏が中国の商業・製造の中心地を訪れ、現場で働く人びとに話を聞く特集シリーズです。スタジオからではなく、販売の最前線や工場フロア、オンラインビジネスの現場などを自ら歩きながら、中国企業のリアルな姿を伝えます。
番組には、販売担当者、ロボットエンジニア、ECプラットフォームのバイヤー、世界的な繊維産業の経営者など、多様な立場の人びとが登場し、それぞれの現場から見える課題と工夫を語ります。放送は木曜午後10時30分(北京時間)に予定されています。
現場の声から読み解くレジリエンス
番組の特徴は、マクロな経済統計ではなく、現場の声を通じて中国企業のレジリエンスを描こうとしている点です。関税戦争や需要変化、技術革新といった大きなテーマも、一社一社、一人ひとりの選択や試行錯誤として切り取られます。
- 販売担当者は、価格競争だけに頼らず、顧客との関係づくりやサービスの質をどう高めるかを模索します。
- ロボットエンジニアは、自動化やスマート製造を通じて、生産性向上と産業アップグレードを実現しようとしています。
- ECプラットフォームのバイヤーは、膨大な商品からどのように「次のヒット」を見つけ出し、国内外の消費者に届けるかを考えます。
- グローバルな繊維産業の経営者は、関税やコスト構造の変化に対応しながら、サプライチェーンを再構築し、ブランド価値を高める道を探ります。
こうした多様な視点を重ねることで、番組は「中国企業はどのように危機を乗り越え、次の成長を目指しているのか」という問いに具体的に迫ろうとしています。
関税戦争と産業アップグレード
番組が投げかける問いの一つが、「関税戦争の影響を受けながら、いかに産業の高度化を進めるか」という点です。関税は企業にとってコントロールできない外部要因ですが、その中でも製品の付加価値を高め、新しい市場を開拓し、生産プロセスを見直すことで活路を見いだそうとする動きが紹介されます。
ロボット工学やECといったテーマは、単に技術トレンドというだけでなく、産業アップグレードの具体的な手段として描かれます。現場の試みを通じて、「変化が前提の時代」に企業がどう適応していくのかが浮かび上がります。
日本の読者へのヒント
関税戦争や産業構造の転換は、中国だけの話ではありません。グローバルなサプライチェーンに組み込まれた多くの企業にとって、外部環境の不確実性は共通の課題です。中国企業の事例を知ることは、日本を含む他の国と地域の企業にとっても、自社の戦略を考え直す手がかりになり得ます。
- サプライチェーンの見直しや多元化をどう進めるか
- 自動化・デジタル化を進める一方で、人材の役割をどう再定義するか
- 越境ECなど新たな販売チャネルをどう活用するか
こうしたテーマは、業種や国境を超えて、多くの企業に共通する問いです。
「生き残り」と「成長」をどう両立させるか
『Survive and Thrive』は、第15次五カ年計画を前にした中国経済を、企業の現場という具体的なレンズから読み解こうとする試みだと言えます。不確実性が高まるなかで、まずは「生き残る」ためにリスクを管理しながらも、同時に「成長」への投資を続けることができるのか――そのジレンマは、世界中の企業が抱える共通のテーマでもあります。
中国企業のレジリエンスに焦点を当てたこの特集は、変化の時代をどう前向きにとらえるかを考えるうえで、一つの参考事例を提供してくれそうです。
Reference(s):
Live: 'Survive and Thrive' – Resilience of Chinese enterprises
cgtn.com








