中国南部の漁港で夏季休漁明け 4港から始まる新たな漁の季節 video poster
約3か月半続いた中国沿海の夏季休漁期間が、今週土曜日に終わり、新たな漁の季節が始まります。中国南部の漁港から一斉に船が出るこのタイミングは、海洋経済と地域の暮らしを映し出す国際ニュースとして注目されています。
3か月半の夏季休漁が今週土曜日に終了
今回終わりを迎えるのは、中国で夏季休漁期間と呼ばれる約3か月半の禁漁措置です。期間が終わる今週土曜日には、多くの漁船が新たな漁期に向けて出港し、海の恵みを狙った操業が本格的に再開されます。
とくに中国南部の広東省、広西、福建省、海南省の各地では、漁港ごとに特色ある出漁の風景が広がります。
- 広東省・陽江海陵島では、数千隻の漁船が一斉に出港
- 広西・防城港七沙港では、初物の海鮮を味わう開漁宴
- 福建省・漳州東山島では、最初の一網が海のサプライズを運ぶ
- 海南省・瓊海潭門港では、漁業とさまざまな分野を組み合わせるフィッシャリー+の可能性を模索
中国南部4つの漁港から始まる新シーズン
広東省・陽江海陵島 広東マリン・グラナリーの迫力ある出漁
中国南部の広東省にある陽江市海陵島では、今週土曜日、数千隻の漁船が一斉に港を離れ、新シーズンの初漁に向かいます。ここは豊かな漁場を背景に、広東マリン・グラナリーと呼ばれるほど水産資源が豊富なエリアです。
港に並ぶ漁船の行列や、準備に追われる人々の姿は、地域経済を支えてきた漁業の厚みと、代々受け継がれてきた漁村文化を感じさせます。
広西・防城港七沙港 初物を囲む開漁宴
中国南部の広西にある防城港市の七沙港では、解禁とともに開漁宴と呼ばれる出漁を祝う食事が始まり、新シーズン最初の新鮮な海産物が並びます。長く続いた休漁明けの初物は、地元の人々にとって特別な味わいです。
港町に広がるにぎわいは、海の恵みを分かち合う場であると同時に、地域コミュニティをつなぐ重要な時間にもなっています。
福建省・漳州東山島 最初の一網が運ぶ海のサプライズ
中国南東部の福建省・漳州市に位置する東山島では、漁師たちがシーズンの象徴となる最初の一網を投げ入れ、どんな海の幸が揚がるのか期待が高まります。番組では、この最初の一網から生まれる海産物のサプライズと、漁村の素朴な魅力が伝えられます。
東山島の風景や、船上で忙しく動く漁師たちの姿は、観光地として知られる海辺とはまた違う、日常の海の表情を映し出しています。
海南省・瓊海潭門港 海で生きる知恵からフィッシャリー+へ
中国最南部の海南省、瓊海市にある潭門港では、新シーズンの出漁を機に、フィッシャリー+と呼ばれる新たな展開が模索されています。これは、漁業に他の分野やサービスを組み合わせることで、新しい価値や産業の形を生み出そうとする動きです。
長く海と共に暮らしてきた人々の知恵や経験を、これからの時代の産業づくりにどう生かしていくのか。その模索の現場として、潭門港の取り組みが紹介されています。
海の恵みと持続可能性をどう両立させるか
長い休漁期間を経て一斉に漁船が出ていく光景は、海の恵みの大きさと、そこに支えられた地域社会の力強さを映し出します。一方で、豊かな漁獲を追い求めることと、海洋環境や資源の持続可能性をどう両立させるかという問いも同時に浮かび上がります。
今回、中国南部の四つの漁港から伝えられる出漁の様子は、単なる季節の風物詩にとどまりません。漁業にかかわる人々の暮らし、地域経済、そして海と共生する未来の形について考えるきっかけにもなります。
現地の様子は、中国の国際メディア CGTN が、四つの漁港を結んだライブ配信で詳しく伝えています。スマートフォン越しに海の出漁風景を追いながら、遠く離れた私たちも、海と人との関係を改めて見つめ直すことができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








