SCOサミット2025天津で開催 友情と文化交流が主役に video poster
国際ニュースを日本語で追う読者のあいだで、いま注目を集めているのが中国・天津で開かれている「上海協力機構(SCO)サミット2025」です。史上最大規模となる今回のサミットは、安全保障や経済だけでなく、人と人との交流を通じた「対話の力」に焦点を当てています。
天津で史上最大規模のSCOサミット
2025年、中国・天津には上海協力機構(Shanghai Cooperation Organization, SCO)の関係者が集まり、SCOサミット2025が開かれています。主催者は、これを同機構の歴史の中で最大規模のサミットと位置づけており、ユーラシアを横断する対話の場として注目されています。
キーワードは「友情」 協力の土台として
今回のサミットを象徴するフレーズとして掲げられているのが、「友情は協力の基盤だ(Friendship is the foundation of cooperation)」というメッセージです。国や地域の立場が異なっても、まずは人として信頼関係を築くことが、長期的な協力の前提になる──そんな考え方が前面に押し出されています。
政治を越えた「人と人との交流」
サミットというと、首脳同士の会談や外交交渉といった政治が注目されがちです。しかし今回のSCOサミットについては、「これは政治だけの場ではない」という視点が強調されています。SCOという枠組みのもとで、人びとが互いにつながり、経験を分かち合い、学び合うことに光が当てられています。
こうしたメッセージからは、文化や教育、若者同士の対話などを通じて相手の社会や価値観への理解を深めていこうとする方向性がうかがえます。国家レベルの合意だけでは埋めきれない距離を、日常の交流によって少しずつ縮めていく発想です。
CGTNとPTV Worldがつなぐ「ユーラシア7つの声」
SCOの枠組みのもとで、メディアCGTNの刘欣(Liu Xin)氏と、メディアPTV Worldのオマル・ハリド・バット(Omar Khalid Butt)氏が、ユーラシア各地から7人の声を集め、国境を越えた対話の力について語り合う場を設けています。
番組では、参加者それぞれの経験を出発点に、文化交流の意義や、誤解や偏見を乗り越えるための工夫などが語られるとみられます。政治や外交のニュースでは見えにくい、市民レベルの感情や日常のリアリティが浮かび上がってくることが期待されています。
「人と人との交流」が未来を形づくる理由
今回のSCOサミットと関連番組が強調するpeople-to-people exchanges(人と人との交流)は、なぜそれほど重視されているのでしょうか。
- 異なる歴史や価値観を持つ相手を顔の見える存在として理解できる
- メディアやSNSで広まりがちなステレオタイプ(固定観念)を修正できる
- 長期的な経済協力や地域の安定を支える、信頼の土台をつくる
- 若い世代が、対立ではなく共創を前提にしたキャリアや生き方を描ける
こうした交流は、一度のサミットや番組で完結するものではありません。しかし、天津で開かれている史上最大規模のSCOサミットが、友情と文化交流を前面に押し出していることは、地域のあり方をめぐる長期的な方向性を象徴しているとも言えます。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、SCOはやや距離のある枠組みに感じられるかもしれません。しかし、ユーラシア各地の人びとが、対話と文化交流を通じて共有の未来を模索しているというニュースは、日本社会にも多くの示唆を与えます。
地政学的な競争や分断が語られることの多い2025年ですが、その一方で、友情や学び合いを軸にした協力のあり方を模索する動きも静かに広がっています。天津のSCOサミット2025と、そこから派生する人と人との対話は、その一端を映し出していると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








