2025 World Intelligence Expoで見えたAIプラスと未来都市 video poster
2025年9月、中国南西部の重慶市で開かれた2025 World Intelligence Expoは、AIプラスと次世代モビリティの最新動向を一気に体感できる場となりました。電動エアタクシーからダンスするロボットまで、都市の未来像が立ち上がっています。
2025 World Intelligence Expoとは
2025 World Intelligence Expoは、2025年9月5日から8日に重慶市で開催された国際イベントです。テーマはAIプラスとインテリジェント・コネクテッドNEVで、産業や都市のインフラにAIをどのように組み込むかが焦点となりました。
AIプラスとは、製造、交通、医療などあらゆる分野にAIを組み合わせて価値を高める発想です。インテリジェント・コネクテッドNEVは、電動化された車両に通信機能と高度な制御を持たせた次世代のモビリティを指します。
世界初の認証電動エアタクシーをARで体験
会場で特に注目を集めたのが、欧州航空安全機関EASAの認証を受けた世界初の電動エアタクシーのコックピット展示です。来場者は専用のARグラスを装着し、低空で都市上空を飛行するシミュレーションを体験できました。
目の前に広がるのは、ビル群の間を滑るように飛ぶエアタクシーからの視界です。現実の会場空間に重ねて映し出される都市の映像により、近未来の空の移動を、ゲームではなく実物大のサービスとして想像しやすくなります。
都市交通の発想をどう変えるか
電動エアタクシーは、渋滞や地上インフラの制約を超えて移動を可能にする手段として期待されています。今回の展示は、単に新しい機体を示すだけでなく、ARを使って利用者目線の体験をつくり出した点に特徴がありました。
都市計画やモビリティサービスを考えるうえで、技術だけでなく、実際に人がどう感じるかを可視化する試みと言えます。
ヒト型と四足ロボットが踊るスマートロボティクスゾーン
もう一つの見どころが、スマートロボティクスゾーンです。ヒト型ロボットと四足ロボットが音楽に合わせて踊り、来場者と会話し、ときにはその場で人の動きを学習する様子が披露されました。
ロボットが同じ動きを繰り返す存在から、周囲から学び、即座に振る舞いを変える存在へと変わりつつあることが伝わる演出です。人のしぐさや表情を読み取り、反応を変える体験は、人とロボットの距離を一気に縮めます。
人とロボットの関係を問い直す
日常空間でロボットと長く共に過ごすようになると、単なる道具ではなく、同じ空間を共有する相手として捉える場面も増えていきます。博覧会でのインタラクティブな展示は、その入口を具体的な形で示したと言えるでしょう。
AIプラスが描く未来の都市と暮らし
電動エアタクシーとスマートロボットという二つの展示は、2025 World Intelligence Expo全体のテーマを象徴しています。AIプラスは、移動、住まい、働き方のそれぞれに変化をもたらしつつあります。
- 移動: 空と地上を組み合わせた多層的なモビリティで、通勤や物流の選択肢が増えます。
- 暮らし: 家庭内や公共空間でロボットが人を支援し、ケアやサービスの担い手が多様化します。
- 仕事: AIとロボットが作業を補助し、人はより創造的な部分や判断が必要な部分に集中できるようになります。
こうした変化は、技術そのものだけでなく、制度やルール、都市デザインや教育のあり方とも深く結びついています。
日本からこの動きをどう見るか
2025年の重慶での展示は、AIとモビリティ、ロボティクスが一体となった都市の未来像を、視覚的かつ体感的に示しました。イベントはすでに閉幕していますが、そこで示されたアイデアはこれから各地で議論されていきます。
日本の都市や企業、研究機関は、このAIプラスの流れをどのように取り込み、自分たちなりの人と技術の関係を描いていくのか。2025 World Intelligence Expoは、その問いを改めて突きつける出来事となりました。
Reference(s):
Live: Step into the future at the 2025 World Intelligence Expo
cgtn.com








