新疆イリの「六芒星の街」リウシン通り、多文化が交差する散歩道 video poster
中国北西部・新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州イーニン市の「リウシン通り」は、星形に広がる独特の街路と、多様な文化が交差する空気で注目を集めています。本記事では、その歴史と現在の姿をコンパクトに紹介します。
星形に広がるリウシン通りとは
リウシン通りは、イーニン市の中心部に位置する通りで、六角形の街路レイアウトが大きな特徴です。1930年代半ばにドイツ人技師の設計で整備され、中央の一点から六本の幹線道路が放射状に延びる「星」のようなパターンがつくられました。
上空から見ると、六芒星のように交差する道路が印象的で、都市計画の一例としても国内外の関心を集めつつあります。
多様な民族が暮らす、日常と観光が混ざり合う場所
リウシン通り周辺には、さまざまな民族の住民が暮らしており、日常生活の場でありながら、観光客にとっては文化を体感できる散策ルートにもなっています。伝統的な中庭を持つ住居が門戸を開き、訪れた人を温かく迎え入れます。
中庭では、ミルクティーや「ミエンフェイズ」と呼ばれる地元のスナック、手仕事の工芸品などがふるまわれ、焼きたてのパンの香りが一帯を包みます。歩くスピードを少し落とすだけで、生活のリズムや会話の声が自然に耳に入ってきます。
音楽とダンスがつなぐコミュニケーション
色とりどりの家々や路地を歩いていると、アコーディオンの柔らかな音色が聞こえてくることもあります。即興のように始まる踊りの輪に、観光客が加わる場面もあり、音楽とダンスが言葉の壁を越えたコミュニケーションのきっかけになっています。
映像で伝えられた「街歩き」の魅力
2025年9月15日には、国際メディアのCGTNが北京時間の午後3時から、リウシン通りを歩いて紹介する特集番組を放送しました。視聴者は画面越しに、六角形の街路や路地の色彩、暮らしの音や人々の笑顔に触れることができました。
現地を訪れることが難しい人にとっても、映像を通じて地域の雰囲気や人々のくらしを身近に感じられる試みといえます。
六角形の街が投げかける問い
リウシン通りの特徴は、珍しい都市デザインだけではありません。多様な民族がともに暮らし、観光客と日常の生活空間が重なり合うことで、地域の文化が自然な形で共有されている点にあります。
効率性を重視した均質な都市づくりが進むなか、地方都市の一角に残るこうした「人の顔が見える通り」は、これからの都市と観光のあり方を考えるヒントにもなりそうです。短い散歩のなかに、都市計画の歴史と、多文化が共生する現在の姿が凝縮されている場所だと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com







