黄金のポプラが描く「砂漠の油絵」 新疆・ジンフヤン国家森林公園の風景 video poster
中国・新疆ウイグル自治区のタクリマカカン砂漠の西端に、砂漠とは思えない「黄金の森」があります。カシュに位置するジンフヤン国家森林公園です。数千年の時を生きるポプラの森と、澄んだ川、そして果てしない砂漠が出会うこの場所は、2025年の今も、新疆の自然のたくましさと美しさを象徴する景観として注目されています。
タクリマカン砂漠の縁に息づくポプラの森
ジンフヤン国家森林公園は、タクリマカン砂漠の西の縁に位置し、その中心には「壊れない」と形容されるほどたくましい、数千年もの歴史を持つポプラの森が広がっています。強い日差しと乾いた風が吹きつける砂漠の縁で、これほど豊かな森が成り立っていること自体が、すでに驚きと言えるでしょう。
秋になると現れる「砂漠の油絵」
秋が訪れると、このポプラの森は一面、鮮やかな黄金色に染まります。枝先まで色づいた葉が陽光を受けてきらめき、足元には金色の絨毯のような落ち葉が広がります。歩くたびに、さらさらと柔らかな音が響き、森全体が静かに季節の変化を告げているようです。
公園の中を流れる川は、サファイアブルーと形容されるほど澄んだ青をたたえています。黄金の葉をまとったポプラの森と、深い青色の川。そのコントラストはまるで一枚の油絵のようで、砂漠の厳しいイメージとは対照的な、柔らかく豊かな色彩の世界をつくり出しています。
- 黄金色に輝くポプラの葉
- サファイアブルーの川面
- 地平線まで続く砂漠の砂
この三つが一度に視界におさまる瞬間、訪れた人は、自分がどこに立っているのかをふと忘れてしまうかもしれません。
森と川、砂漠が映す「生命力のコントラスト」
ジンフヤン国家森林公園では、森と川が絡み合うように続き、少し視線を上げれば、そのすぐ先に砂の大地が広がっています。水辺には生命が集まり、そのすぐ外側には乾いた砂漠が控える――この近さこそが、ここならではの景観です。
果てしなく続く砂漠の中で、ポプラの森は力強く根を張り、葉を広げています。厳しい自然条件にさらされながらも生き続けるその姿は、新疆ウイグル自治区の自然が持つ「レジリエンス(回復する力・しなやかな強さ)」を象徴しているように見えます。
新疆ウイグル自治区の自然を「別の角度」から見る
砂漠のイメージが先行しがちな新疆ウイグル自治区ですが、ジンフヤン国家森林公園の風景は、その一面的なイメージに静かに揺さぶりをかけます。砂と風だけではなく、水と森の物語がそこにはあります。
2025年の今、世界各地で気候や環境についての議論が続くなか、タクリマカン砂漠の縁に広がるこのポプラの森は、「過酷な環境とどう向き合い、共に生きていくのか」という問いを、静かに投げかけているようにも感じられます。
2025年の私たちに響く風景
日々のニュースやSNSのタイムラインの合間に、遠く離れた土地の自然の姿に目を向けることは、世界を捉える自分自身の視点を少しだけ広げてくれます。スマートフォンの画面越しであっても、ジンフヤン国家森林公園の黄金のポプラと青い川のコントラストを想像することは、「砂漠の中にも豊かな生命がある」という、シンプルだけれど大切な事実を思い出させてくれます。
ジンフヤン国家森林公園の物語は、新疆ウイグル自治区の自然の多様さを伝えると同時に、乾いた環境のなかでもたくましく生きる生命の姿を、静かに私たちの意識に刻み込んでいきます。ニュースとして知る風景が、次の会話や、次の一歩を考えるきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
Live: Wandering amidst Jinhuyang National Forest Park, Kashi
cgtn.com








