第12回シルクロード国際映画祭が福州で開催 136の国と地域から作品集結 video poster
中国福建省福州市で、第12回シルクロード国際映画祭が開催されました。会期は2025年9月22日から26日までで、テーマは「シルクロードが世界をつなぎ、映画祭が福州を照らす」です。シルクロードにゆかりのある国と地域をはじめ、世界各地の作品が集まり、映画を通じた国際的な文化交流の場となりました。
福州で開かれた国際映画祭の概要
シルクロード国際映画祭は、中国東南部の沿海都市・福州を舞台に行われました。映画祭は月曜日に開幕し、2025年9月22日から26日までの5日間の日程で実施されました。
運営側による構成では、映画祭期間中に次のようなメインイベントが行われました。
- 開幕式
- ゴールデン・シルクロード賞(Golden Silk Road Awards)関連イベント
- ゲスト国・地域の作品上映プログラム
- 屋外上映
これらを含む計12のメインイベントが組まれ、公式上映や授賞イベントだけでなく、多彩なスタイルで映画に触れられる時間が用意されました。
街にひらかれた映画体験
ゲストとして招かれた国や地域の作品上映は、日本ではなかなか出会えない映画を知るきっかけにもなります。屋外上映は、映画館に足を運びにくい人にも作品を届けるスタイルとして各地で広がっており、福州の都市空間を生かした上映は、市全体を「ひらかれた映画館」に変えていきます。
沿海都市である福州は、海上のシルクロードとも結びつく場所です。映画祭の期間中、さまざまな国と地域から訪れた参加者が行き交うことで、歴史的な交易路が、いまは文化や物語を運ぶルートとして再解釈されている姿が浮かび上がります。
シルクロードを軸にした文化交流
この映画祭の焦点は、「シルクロード沿線の文化交流」です。主催者によると、昨年は136の国と地域から2,065本の作品が寄せられました。地理的にも文化的にも背景の異なる地域が、一本一本の映画を通じてこの場に参加していることがわかります。
国際映画祭では、上映される作品だけでなく、監督やプロデューサー同士の出会い、共同制作の相談、次の企画の種まきなど、舞台裏での交流も重要な意味を持ちます。経済や外交のニュースだけでは見えにくい、人と人、都市と都市をつなぐ「ソフトなつながり」が、こうした場から少しずつ育っていきます。
日本の読者にとってのチェックポイント
アジアと世界をつなぐ映画のハブ
第12回シルクロード国際映画祭には、シルクロードと関わりの深い地域を中心に、多様な国と地域の作品が集まります。ハリウッド中心の作品ラインナップでは見落とされがちな物語や視点が、一つの映画祭のプログラムとして並ぶことで、アジアと世界の「いま」を立体的に感じることができます。
日本から見ると、中国福建省の都市・福州は観光地としてのイメージが先に立ちますが、こうした映画祭を通じて「文化発信の拠点」としての側面にも目を向けることができます。
スクリーンを通じて見る「いま」のシルクロード
歴史の中で語られてきたシルクロードは、かつての交易路としてのイメージが強い存在でした。しかし、映画祭というかたちで再び注目されることで、「いま現在のシルクロード」がどのように変化しているのかを考えるきっかけにもなります。
移動や移民、環境問題、都市化、ジェンダーなど、現代社会が抱えるテーマを扱う作品を並べて見ることで、「遠いどこか」の話に見えた出来事が、自分の日常とつながっていることに気づく人も少なくないはずです。
おわりに:ニュースとしての映画祭をどう読むか
第12回シルクロード国際映画祭は、すでに2025年の会期を終えていますが、そこで上映された作品や交わされた議論は、今後もさまざまな場で共有されていくと考えられます。
国際ニュースとして映画祭を眺めてみると、単なるエンターテインメント情報にとどまらず、都市の戦略、地域間の関係、文化を通じた対話のあり方など、複数のレイヤーが見えてきます。福州で開かれたこの映画祭は、シルクロードをキーワードに世界とつながる一つの試みとして、来年以降の動きにも注目しておきたいイベントと言えるでしょう。
Reference(s):
Watch: 12th Silk Road International Film Festival kicks off in Fuzhou
cgtn.com








