国際ニュース:若者が語る戦争と平和 CGTN「The Power of Youth+」 video poster
第2次世界大戦の記憶をどう学び、平和の価値をどう受け止めるのか——中国、スウェーデン、カナダの若者が一つの教室に集まり、歴史と平和について語り合う番組が、CGTNの「The Power of Youth+」です。今年9月30日、CGTNのデジタル記者・楊馨萌(Yang Xinmeng)氏が中国人民大学(Renmin University of China)を訪ね、学生たちと対話する様子が放送されました。
国際ニュースとしてのポイントは、異なる歴史教育や文化を持つ若い世代が、戦争体験のない時代にどうやって第2次世界大戦を学び、現在の国際情勢と結び付けて平和を考えているのか、という点にあります。
番組「The Power of Youth+」で何が語られたか
番組「The Power of Youth+」の今回のエピソードでは、楊氏が教室を訪れ、中国、スウェーデン、カナダから集まった学生たちと、次のようなテーマで意見を交わしました。
- 第2次世界大戦について、それぞれの国でどのように教わってきたか
- 歴史の授業や家族・社会の語りから、どんな印象や疑問を持ったか
- 戦争の記憶を、今の世界の平和や対立の問題とどう結び付けているか
- 自分たちの世代が、未来の平和づくりに何ができると考えているか
番組の案内文でも「歴史は過去の記憶にとどまらず、未来の見方や平和の価値を形づくる」と強調されており、歴史と現在、そして未来をつなぐ視点が大きな柱になっています。
異なる歴史教育を受けた若者が向き合う「戦争の記憶」
中国の学生にとって、第2次世界大戦は、教科書や授業だけでなく、記念日や記念館などを通じて学ぶ機会の多いテーマです。一方、スウェーデンやカナダなど、異なる地域に暮らす学生にとっては、自国の歴史教科書で学ぶ戦争の位置づけや、国際社会の中での役割を通じて理解してきたテーマでもあります。
番組に登場した学生たちは、それぞれの国で歴史を「どう教わったか」だけでなく、「どう感じたか」「何を問い直したいか」といった、より個人的な視点を共有していると考えられます。異なるバックグラウンドを持つ若者同士が同じ問いを前に語り合うことで、単なる知識としての歴史から、一人一人の価値観に根ざした歴史理解へと踏み込んでいる点が印象的です。
「記憶」を未来につなぐ平和の対話
第2次世界大戦からはすでに80年以上が経ち、戦争を直接経験した世代は少なくなっています。その一方で、各地の紛争や分断、軍拡競争など、平和をめぐる課題は今も国際ニュースの中心にあります。
だからこそ、戦争を知らない若い世代が、歴史の教訓をどう受け継ぐかが重要になっています。「The Power of Youth+」のように、異なる国の学生が同じテーマで対話する場には、次のような意味があるといえます。
- 自国の歴史観を相対化し、他国の視点からも第2次世界大戦や平和を考え直すきっかけになる
- 「正しい答え」を一つに絞るのではなく、多様な経験と語りを尊重する姿勢を学べる
- 歴史を「過去の出来事」としてではなく、「今と未来をつなぐ問い」として捉え直せる
日本の読者へのヒント:自分のまわりから始める歴史との向き合い方
今回の番組は、中国や欧米の若者の対話を追ったものですが、日本でニュースを読む私たちにとっても、いくつかの示唆があります。
- 身近な世代間対話を増やす:家族や年配の人に、戦争や戦後の生活について聞いてみることで、教科書とは違う具体的な経験に触れられます。
- 複数の情報源から学ぶ:国内外のニュースや資料を読み比べることで、第2次世界大戦や現代の国際問題を多角的に見る訓練になります。
- 「遠い国の出来事」にしない:戦争や紛争のニュースを、自分の生活や価値観とどうつながるのかを意識して考えることで、平和の問題を自分ごととして捉えやすくなります。
「読みやすいけれど考えさせられる」国際ニュースとして
歴史や戦争の話題は、重く感じられがちです。しかし、今回紹介した「The Power of Youth+」のように、同世代の若者のことばを入り口にすることで、ぐっと身近に感じられる面もあります。
第2次世界大戦の記憶と平和への思いをめぐる対話は、決して一度きりでは終わりません。ニュースやドキュメンタリー、教育現場やオンラインの議論など、さまざまな場で続いていきます。新しい視点に触れながら、自分自身の歴史観と平和観を少しずつ更新していくことが、より平和な未来への一歩になるのではないでしょうか。
Reference(s):
Watch: The Power of Youth+ | Echoes of history, peace across cultures
cgtn.com








