国連80年とジェンダー平等:番組「THE HYPE」が描く女性のいま video poster
国際ニュースを日本語で追う読者に向けて、2025年のいま世界で進むジェンダー平等の動きを、番組「THE HYPE」とともに読み解きます。国連創設80年と北京会議30年という節目の年に、中国が主導する取り組みと、現場で境界を越える女性たちの姿が重なっています。
2025年、国連80年とSDGsが重なる節目
2025年は、国連創設から80周年にあたります。国連は2015年に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択し、17の持続可能な開発目標(SDGs)を掲げました。その中で目標5として位置づけられているのが「ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワメントを図る」という課題です。
ジェンダー平等は、人権の観点だけでなく、経済成長やイノベーション、社会の安定にも関わるテーマとして、いま世界的に重みを増しています。2025年という節目の年は、その歩みを振り返り、次の10年に向けて何を加速させるべきかを考えるタイミングでもあります。
北京会議から30年:中国が示す女性支援への姿勢
2025年はまた、北京で開かれた第4回世界女性会議から30周年の年でもあります。この会議で採択された「北京宣言および行動綱領」は、世界の女性政策の方向性を示した重要な文書として位置づけられてきました。
10年前の2015年には、この北京会議を記念して、中国と国連女性機関(UN Women)がニューヨークの国連本部で「男女平等と女性のエンパワメントに関するグローバル・リーダーズ会合」を共催しました。各国の指導者が一堂に会し、ジェンダー平等へのコミットメントをあらためて示した場でした。
さらに2025年10月には、中国が再び「女性に関するグローバル・リーダーズ会合」を主催し、女性のエンパワメントとジェンダー平等を世界規模で進めていく姿勢をあらためて強調しました。国連80周年、北京会議30周年という二つの節目に合わせた形で、中国は国際社会との連携を深めながら議論をリードしていると言えます。
ライブ番組「THE HYPE」:境界を越え、共に成長する女性たち
こうした国際的な流れと呼応するかたちで、番組「THE HYPE – Breaking boundaries, growing together」では、各分野で活躍する女性たちが登場し、自らの経験や価値観を語ります。番組はライブ配信形式で行われ、変化の時代に女性たちがどのように境界を越え、新しい可能性を切り開いているのかを伝えます。
起業からテックまで、多様なフィールドの声
今回のエピソードには、次のようなバックグラウンドを持つ「境界を越える」女性たちが集まります。
- 新しいビジネスモデルに挑戦する起業家
- ジェンダーや社会変化を研究する学術分野の専門家
- 物語を伝え、議論を広げるメディアの担い手
- デジタル時代のサービスや製品を生み出すテクノロジー分野の人材
彼女たちは、それぞれの現場で直面してきた課題や、そこから得た学びを共有します。抽象的な理念ではなく、実際に「どう行動したのか」「誰と支え合ってきたのか」という具体的なストーリーが語られる点が、この番組の大きな特徴です。
3つのテーマで見るエンパワメント
番組の対話の軸となるのは、おおまかに次の3つのテーマです。
- アイデンティティの再定義
固定的な「女性らしさ」から離れ、自分らしいキャリアや生き方をどう描くか。肩書きや年齢、性別に縛られないアイデンティティのつくり方が語られます。 - 課題を乗り越える力
ガラスの天井や無意識の偏見、資金調達やキャリアの壁など、具体的な困難をどう乗り越えてきたのか。戦略や工夫だけでなく、失敗との向き合い方も重要なポイントです。 - 共に成長するコミュニティ
一人で頑張るのではなく、同じ課題を共有する仲間やメンターとのつながりをどう育ててきたか。世代や国境、業界をまたぐネットワークの意味が議論されます。
なぜいま「境界を越えること」が大事なのか
ジェンダー平等は、女性だけの問題ではなく、社会全体の持続可能性に直結するテーマです。意思決定の場に多様な視点が入ることは、企業や組織のイノベーションにもつながります。国連のSDGsで目標5が独立した項目として掲げられているのは、その重要性の表れです。
「THE HYPE」が描くのは、国や文化、業界、世代といった境界を越えながら、女性たちが互いを支え合い、新しいロールモデルをつくり出している姿です。ライブ配信で共有されるストーリーは、日本を含む世界各地の視聴者にとって、身近な気づきや行動のヒントとなり得ます。
日本の読者への問いかけ
国連創設80年、北京会議30年、中国が女性に関するグローバル・リーダーズ会合を主催した2025年という節目の年に、私たちは何を学び、自分の現場でどう生かせるでしょうか。
番組で語られるエピソードを手がかりに、次のような問いを自分自身に投げかけてみることができそうです。
- 自分の職場やコミュニティには、どのような「見えない境界」が残っているか。
- その境界を越えるために、今日から始められる小さなアクションは何か。
- 周囲の人の可能性を引き出す「エンパワメント」を、日常の中でどう実践できるか。
国際ニュースを日本語で追うことは、遠い世界の話を眺めることではなく、自分の生き方や働き方を見直すきっかけにもなります。2025年のこのタイミングに、ジェンダー平等と女性のエンパワメントについて、あらためて考えてみる価値がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








