南京・閲江楼から眺めるスカイライン 歴史都市のいまを切り取る video poster
揚子江沿いに建つ閲江楼から見下ろすと、南京のスカイラインが一望できます。歴史あるテラスに立つ人びとの目の前には、ガラス張りの高層ビルと古い城壁跡が同じ景色の中に並び、歴史都市のいまと成長のスピードが一枚のパノラマのように広がります。
揚子江を見下ろす高台・閲江楼
閲江楼は、揚子江のほとりに位置し、南京の市街地を見渡せる高台の建物です。川から吹き上げる風を受けながらテラスに立つと、眼下には水辺の静かな風景が広がり、その向こう側に都市の輪郭が立ち上がります。
訪れる人は、視線をゆっくりと街の中心部へと動かしながら、手前に見える城壁の名残と、奥にそびえ立つ高層ビル群との対比を自然と追うことになります。その瞬間、目の前の景色は単なる観光の一場面ではなく、南京という都市の歩みを映す一枚の「風景画」に変わります。
高層ビルと城壁の遺構が描くスカイライン
閲江楼のテラスから都市側を見渡すと、まず目に入るのは、陽光を反射して光るガラス張りの高層ビルです。きらめくタワーは、現代の都市生活や経済活動の拠点を象徴しているように見えます。
そのすぐ近くには、石積みの城壁跡が静かに姿を見せています。かつて街を守っていたと思われるこの城壁の残りは、時間の経過とともに風雨にさらされ、色合いや質感に独特の深みを帯びています。現代的なガラスの塔と、長い年月を経た石の壁が一つのフレームに収まる光景は、南京ならではのスカイラインを形づくっています。
高層ビル群の間には、比較的低い建物や緑地も点在し、手前の城壁跡、真ん中のビル群、奥の揚子江という三層構造が、都市の奥行きと多層性を印象づけます。
「歴史」と「成長」が同じ場所にあるという実感
ガラス張りのビル群のすぐそばに城壁の名残が顔を出す光景は、南京という都市が長い時間をかけて形づくられてきたことを静かに物語ります。訪れる人は、観光地としての華やかさだけでなく、「歴史」と「都市の成長」が同じ場所で進行していることを、目の前の景色から直感的に読み取ることができます。
急速に都市が変化していく時代でも、過去の痕跡が完全に消えてしまうわけではありません。閲江楼からの眺めは、古い城壁跡と新しい高層ビルが共存する様子を通じて、都市に流れる時間の重なりを、教科書ではなく実際の風景として体感させてくれます。
国際ニュースで南京という地名を目にするとき、その背景にはどのような街の姿があるのかをイメージするのは難しいかもしれません。しかし、このスカイラインを思い浮かべれば、歴史の蓄積と現在進行形の成長が同じ画面に存在している都市として、南京を少し立体的に捉えることができます。
SNS世代が「撮りたくなる」眺め
閲江楼からの景色は、写真や動画で切り取っても印象的です。ガラスのタワーと石造りの城壁跡が一つの画面に収まる構図は、何気なくシャッターを切るだけでもストーリー性のある一枚になります。
XやInstagram、ショート動画のプラットフォームでは、都市のスカイラインが頻繁に共有されています。南京のこの眺めも、単なる「映える」写真としてだけではなく、「歴史のある都市が、この瞬間も成長し続けている」というメッセージを含んだ投稿として広がっていく可能性があります。
2025年現在、旅行先や都市に対するイメージは、ニュースだけでなく、個人が撮影した写真や動画によっても大きく形づくられます。閲江楼からのスカイラインは、南京という都市を紹介する象徴的なワンシーンとして、今後もさまざまな場面で使われていきそうです。
都市の景色から考える中国理解
国際ニュースや統計データだけでは見えにくい都市の姿も、高台からの一望の景色を通して眺めると、少し違った輪郭を帯びてきます。閲江楼からの南京のスカイラインは、その一つの例と言えるでしょう。
揚子江沿いの穏やかな流れ、足元に残る城壁跡、遠くにそびえる高層ビル。それらを同時に見つめることで、私たちは「急速な都市の成長」と「長い時間の蓄積」が対立ではなく、むしろ同じ場所で共存しうることに気づかされます。
中国の都市をめぐるニュースを読むときも、こうした具体的な景色を思い浮かべながら、街の変化や人びとの暮らしをイメージしてみると、見えてくるものが少し変わってくるかもしれません。南京・閲江楼からの眺めは、そのための手がかりとなる風景の一つです。
Reference(s):
Live: Overlooking Nanjing's urban skyline from Yuejiang Tower
cgtn.com








