AI時代の専攻選び:北京発『The Power of Youth+』が映す若者の迷いと希望 video poster
AIやグリーンエネルギー、デジタル経済が急速に広がる中、若者はどのように学び、どんなキャリアを選んでいるのか。中国・北京から、その問いに真正面から向き合う国際ニュース番組が届けられました。
2025年10月21日、国際メディアCGTNの番組『The Power of Youth+』は、北京の対外経済貿易大学(University of International Business and Economics)を舞台に、若者の進路選択を特集しました。キャスターのMerna氏がキャンパスを訪れ、中国本土、ベトナム、アルメニア出身の学生たちと対話し、それぞれの専攻やキャリアの選び方、将来への思いを聞きました。番組は北京時間の午後8時から放送されました。
急速に変わる世界と若者の選択
番組の背景にあるのは、AI、グリーンエネルギー、デジタル経済といった新しい産業が、世界の経済や仕事のかたちを大きく変えつつある現実です。どの分野を学び、どの業界で働くかという若者一人ひとりの選択が、社会や経済の方向性にも影響を与える――そんな視点が示されました。
番組では、情熱や理想と、責任感や現実的な制約が交差する若者の姿が描かれました。変化のただ中で、自分なりの方向性を探ろうとする姿が印象的です。
北京のキャンパスで交わされた問い
対外経済貿易大学は、多くの留学生が学ぶ国際色豊かな大学として知られています。今回のエピソードでは、中国本土だけでなく、ベトナムやアルメニアなど、異なる文化や社会背景を持つ学生が同じキャンパスで学び、将来について語り合う姿が取り上げられました。
Merna氏は、彼らがなぜその専攻を選んだのか、どのような仕事を目指しているのか、そして急速に変化する世界の中で何を不安に感じ、何に期待しているのかを掘り下げています。
番組を通じて浮かび上がるのは、次のような問いです。
- AIは仕事を奪う存在なのか、それとも自分の可能性を広げる道具なのか
- グリーンエネルギー分野で働くことは、どれだけ社会に貢献できるのか
- 自分の「好き」と、家族や社会から期待される「安定」のバランスをどう取るか
- 母国と留学先を行き来しながら、どのようにキャリアを築いていくか
若者の選択が社会を動かす
今回の『The Power of Youth+』が強調したのは、若者の専攻やキャリアの選び方そのものが、社会や経済の行方を左右しうるという点です。AIやデジタル経済の分野に優秀な人材が集まれば、技術革新のスピードはさらに加速します。一方、グリーンエネルギーや環境関連の分野を選ぶ若者が増えれば、持続可能な社会への転換も進みます。
こうした問題意識は、日本の若者にもそのまま当てはまります。文系・理系の選択、専門分野かジェネラリストか、スタートアップか大企業か――どの選択肢を取るかによって、自分の将来だけでなく、社会の姿も少しずつ変わっていきます。
日本の読者へのヒント:変化の中で進路を考える
北京のキャンパスで交わされた対話は、スクリーン越しに日本の視聴者にもいくつかのヒントを投げかけているように見えます。番組から読み取れるポイントを、将来を考えるうえでの視点として整理してみます。
- 「正解の専攻」を探すより、自分が成長し続けられる分野を選ぶ
- 1つの専門だけに閉じず、AIやデジタルリテラシーなど横断的なスキルも身につける
- 自分の夢だけでなく、社会や地球環境への責任も視野に入れてキャリアを考える
- 国や文化の異なる同世代と対話し、視野を広げる機会を大切にする
番組のサブタイトルにもあるように、未来はまだ「読み込み中」です。中国本土、ベトナム、アルメニアの学生たちが語った選択や迷いは、国境を越えて多くの若者と共有できるものです。変化のスピードに不安を覚えるときこそ、自分の情熱と責任、理想と現実のバランスをどう取りたいのかを静かに問い直すことが、大きな一歩になるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








