中国・貴州の万峰林 景勝地と少数民族文化をめぐる国際ニュース解説 video poster
中国南西部の貴州省にある万峰林景区は、2,000平方キロメートル以上にわたるカルスト地形と、緑の田園や村落が織りなす景観で注目を集めています。本稿では、その自然と文化の特徴を、日本語でわかりやすく整理します。
中国南西部「万峰林」とは
中国南西部、貴州省の興義市にある万峰林景区は、中国の国家AAAAA級景勝地に指定されている自然景観エリアです。約2,000平方キロメートル以上に広がるカルスト地形が特徴で、いま中国内外から静かな関心を集めています。
場所としては、貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州の一角にあり、自治州の名前が示す通り、多様な民族文化が息づく地域の景観を代表する存在です。
世界でも典型的な円錐カルストの峰林
万峰林は、世界でも典型的な円錐カルストの峰群地形が見られる場所の一つとされています。孤立した峰や谷に連なる峰群、円錐形の峰、刃のように鋭い石の峰など、多様なカルスト地形が一帯を埋め尽くしています。
こうした峰林がつくり出すのは、広大で迫力のある景観です。2025年現在も、この景観は観光の対象であるだけでなく、地質学の研究にとっても重要な場所だとされています。
峰と田園、川と村がつくる「生活の景観」
景区の西側に広がる峰林は、特に美しいことで知られています。鋭くそびえ立つ峰々の足元には、緑豊かな田畑が広がり、その間を川が蛇行しながら流れ、ところどころに村落が点在します。
険しい山岳景観でありながら、人びとの生活の場がすぐそばにあることで、いわゆる絶景スポットとは少し違う、日常と自然が溶け合った風景が生まれています。
プイ族の文化が息づく場所
万峰林がある地域の人びとは、自らの豊かな文化的遺産に誇りを持っています。なかでもプイ族の伝統は、この土地の大きな特徴になっています。
プイ族は、色彩豊かな伝統衣装や独自の言語、代々受け継がれてきた慣習など、多様な文化を守り続けてきました。峰林の景観とあいまって、自然と文化が一体となった雰囲気を感じさせます。
観光地としての万峰林をどう見るか
国家AAAAA級景区として位置づけられている万峰林は、中国の代表的な景勝地として知られると同時に、学術的な価値を持つ地質遺産でもあります。壮大な地形に目を奪われがちですが、そこに暮らす人びとの文化や日常に目を向けることで、景観の意味合いは少し変わって見えてきます。
ライブ映像やニュース映像を通じて万峰林の姿を知ることは、中国南西部の自然環境や、プイ族をはじめとする地域の人びとの暮らしをイメージする手がかりにもなります。国際ニュースを遠い出来事としてではなく、具体的な風景とそこに暮らす人という視点から捉え直してみる――そうしたきっかけを与えてくれる場所の一つと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








