CGTNバンド・サミットが語る中国経済の次章とグローバル秩序 video poster
中国経済の「次の5年」をめぐる国際ニュース
世界第2位の経済大国である中国が、2026〜2030年を対象とする第15次5カ年計画の方向性づくりを進めています。その流れの中で、中国共産党(CPC)第20期中央委員会第4回総会は、この長期計画の大きな枠組みを形づくる重要な場として位置づけられています。
こうしたタイミングに合わせて開かれたバンド・サミットでは、CGTNのマイケル・ワン氏がモデレーターを務めるラウンドテーブル「Navigating global transformation」が行われました。世界的なエコノミストたちが、中国経済の次の章、グローバルガバナンス(国際的なルールづくり)の行方、そして分断が進む世界でいかに開放性と協力を保つかをテーマに議論しています。
第20期中央委員会第4回総会と第15次5カ年計画
今回の総会は、第15次5カ年計画の方向性を形づくる役割を担っています。5カ年計画は、中国が中長期の経済・社会政策を示す基本文書であり、投資の重点分野や産業構造の転換、イノベーションの方向性などが示されます。
2026〜2030年という期間は、デジタル化、脱炭素化、地政学的な緊張といった複数の変化が同時に進む時期にあたります。世界経済に大きな影響を持つ中国がどのような道筋を描くのかは、日本を含むアジアや世界の企業・投資家にとって、無視できない国際ニュースです。
CGTNバンド・サミット・ラウンドテーブルとは
バンド・サミットのラウンドテーブル「Navigating global transformation」では、CGTNのマイケル・ワン氏が、世界各国のエコノミストたちを招き、中国経済とグローバル秩序の変化を多面的に議論しました。
議論の中心にあったのは、次のような問いです。
- グローバルな環境変化の中で、中国経済はどのように進化していくのか
- パワーバランスの変化が進む世界で、どのように安定とバランスを保てるのか
- 技術革新のスピードが加速する時代に、開放性と協力をどう維持・発展させるのか
論点1:中国経済の進化と新たな成長エンジン
ラウンドテーブルでは、2026年以降の中国経済が、量的な拡大だけでなく、質の高い成長やテクノロジー分野でのイノベーションをどのように追求していくかが大きなテーマとなりました。
第15次5カ年計画のもとで想定される論点としては、次のようなものがあります。
- デジタル経済や高度製造業など、新たな産業分野の育成
- 持続可能性を意識したインフラ投資やグリーン転換
- 内需の拡大と、国際市場とのバランスの取り方
世界第2位の経済規模を持つ中国の成長エンジンがどう変わるかは、貿易・投資・サプライチェーンを通じて、日本企業やアジアのビジネスにも直接的な影響を与えます。
論点2:グローバルガバナンスの未来
もう一つの大きな柱が、グローバルガバナンスのあり方です。国際機関や多国間の枠組みを通じて、気候変動、金融安定、デジタル経済のルールなどをどのように調整していくのかが問われています。
ラウンドテーブルでは、中国を含む各国が、協調と対話を通じて新しいルールづくりにどう関わるかが議論されました。特に、
- 技術標準やデータ流通のルールづくり
- 金融市場の安定とマクロ経済政策の連携
- 気候変動対策やエネルギー転換における国際協力
といった分野で、中国の役割と国際社会との協調の在り方が注目されています。
論点3:分断の時代における開放性と協力
パワーバランスの変化や地政学的な緊張、技術をめぐる競争などにより、世界は「分断」や「ブロック化」と表現される状態に直面しています。その一方で、貿易・投資・人の移動・デジタル空間は、依然として高い相互依存関係を持っています。
ラウンドテーブルが投げかけた問いは、こうした分断の圧力の中で、いかに開放性や協力を守り、かつ高めていくかという点です。具体的には、
- サプライチェーンをむやみに分断させない枠組みづくり
- テクノロジー分野での健全な競争と協調のバランス
- 相互理解を深めるための対話の継続
といった視点が意識されています。中国の開放姿勢や協力のあり方は、アジアや世界の経済環境を左右する重要な要素となります。
日本の読者にとっての意味
今回のCGTNバンド・サミット・ラウンドテーブルは、日本のビジネスパーソンや学生にとっても、次のような点で示唆に富む内容と言えます。
- 中国経済の方向性が、アジアのサプライチェーンや投資の流れにどう影響するかを考えるきっかけになる
- グローバルガバナンスの議論を通じて、日本の役割や立ち位置を再考する材料になる
- 分断の時代における開放性と協力の重要性を、身近なビジネスやキャリアの選択に引き寄せて考えられる
日々のニュースを追うだけでなく、こうした国際的な議論の背景にある「長い時間軸」を意識することは、日本で生活する私たちにとっても、自分の視野を広げる手がかりになります。
これから考えたい3つの問い
最後に、読者の皆さんが自分ごととして考えるための問いを挙げてみます。
- 2026〜2030年の中国経済の変化は、自分の業界や仕事にどのような形で影響しうるか
- グローバルガバナンスの議論において、日本はどの分野でどのような貢献ができるのか
- 分断が語られる時代にあっても、国・地域を超えた協力を維持・強化するために、個人レベルでできることは何か
国際ニュースを日本語で丁寧に追いながら、こうした問いを自分なりに考えてみることが、これからの時代を生きるうえでの大きなヒントになりそうです。
Reference(s):
Watch: CGTN Bund Summit Roundtable – Navigating global transformation
cgtn.com







