蘇州発APEC体験:つながり・イノベーション・繁栄を語る国際トーク video poster
アジア太平洋経済協力会議(APEC)が掲げる「つながる・革新する・ともに繁栄する」というキーワードを、中国の都市・蘇州からどう体感できるのか——。国際ニュースを伝えるCGTNの特別番組「Live: Connect, Innovate, Prosper: Experiencing APEC in Suzhou」は、そんな問いに国際的な視点から向き合いました。
蘇州から体感するAPECのキーワード
2025年現在、世界ではAPECの枠組みのもとで、文化交流と地域協力の重要性が改めて強調されています。番組はその流れの中で、APECの精神を身近な都市の姿から読み解こうとする試みです。
司会を務めたのはCGTNの楊欣萌(Yang Xinmeng)氏。ゲストには、Six Arts Museumの創設者ミッチ・デュデック氏、CGTNロシア語の上級論説委員コンスタンチン・シェーピン氏、韓国出身の学生キム・ヒョンミンさんが参加しました。文化施設、メディア、教育という異なる分野から集まった3人が、それぞれの経験をもとに議論しました。
多国籍ゲストが語る「つながり」
番組では、ゲストそれぞれが蘇州での暮らしや滞在の経験を紹介し、自国と中国本土との似ている点や違う点を語りました。街の雰囲気や人々のふるまい、学びや仕事のスタイルなど、具体的な日常を通じて、異文化理解のリアルな手触りが共有されました。
デュデック氏は、博物館の活動で向き合ってきた中国文化の魅力に注目しました。シェーピン氏は、ロシア語圏の視点から見た中国本土の印象を紹介しました。キムさんは、韓国での経験と蘇州での学生生活を比較しながら、アジアの若い世代に共通する感覚や価値観を語りました。
中国文化と蘇州の「独自の魅力」
蘇州は文化と産業の両面で発展してきた都市として知られています。番組では、街の景観や暮らしぶりを通じて、中国文化がどのように日常と結びつき、国内外の人々をひきつけているのかが語られました。
ゲストたちは、自国と中国本土との違いだけでなく、共通点にも目を向けました。生活リズムや家族観、働き方などの細かな違いを感じながらも、よりよい生活を求める気持ちや、次の世代に何を残すかという問いは共通しているのではないかという視点が共有されました。
APECが掲げる「つながる・革新・繁栄」をどう捉えるか
番組のキーワードとなったのが、APECのテーマでもある「つながる(connection)」「革新(innovation)」「繁栄(prosperity)」です。ゲストの議論からは、この三つを次のように読み替えることができそうです。
- つながる:国家や都市どうしの経済ネットワークだけでなく、市民どうしの対話や、文化を通じた理解の積み重ね。
- 革新:技術の進歩だけではなく、異なる背景を持つ人々が協力し、新しい考え方や働き方を生みだすこと。
- 繁栄:単に経済成長を追いかけるのではなく、地域社会全体が長期的に安定し、人々の暮らしの質が高まっていく状態。
こうした視点から見ると、蘇州のような一つの都市を舞台に、海外の専門家や学生が自由に意見を交わす場そのものが、APEC首脳会議(APEC Leaders’ Meeting)のめざす方向性を先取りしていると言えます。
日本の読者への示唆:ローカルから国際を考える
この番組の特徴は、「大きな国際会議の話」だけをするのではなく、蘇州という具体的な都市での生活経験から、APECのテーマを考えている点です。同じように、日本の都市や地域の日常も、アジア太平洋のつながりの中で見直すことができるかもしれません。
たとえば、私たちができることとして、次のような視点が挙げられます。
- 身近な街や職場、学校の中に、海外とのつながりがどこにあるのか考えてみる。
- 異なる文化や価値観との「違い」だけでなく、「共通点」にも意識的に目を向ける。
- APECのような地域協力の枠組みを国際ニュースで追いながら、自分の生活との関係をイメージしてみる。
国際ニュースを「遠い世界の出来事」としてではなく、日常とつながるテーマとして捉え直すことで、APECが掲げる「つながる・革新・繁栄」というキーワードも、より具体的なものとして感じられてきます。蘇州から発信された今回の議論は、そのための一つのヒントと言えそうです。
Reference(s):
Live: Connect, Innovate, Prosper: Experiencing APEC in Suzhou
cgtn.com








