中国の二十四節気「立冬」を味わう:香・茶・絵・花で迎える冬 video poster
2025年11月7日、中国は二十四節気の19番目「立冬(りっとう)」を迎えました。ライブ企画「The Hype – Uncover the ceremonial vibe of Lidong」では、古代から現代まで続く中国の立冬の過ごし方が紹介され、季節と向き合う豊かな儀式の雰囲気が伝えられました。
立冬とは?二十四節気の「冬の始まり」
立冬は、24 solar terms(二十四節気)のうち19番目に位置づけられ、「冬の始まり」を意味する節気です。2025年の立冬は11月7日で、中国各地では暦の上での冬の訪れを意識する節目の日となりました。
今回のライブ企画では、CMGの記者たちが、古代の人々がこの季節をどう過ごしていたのか、そして現代の中国の人々が生活のさまざまな場面でどのように立冬を祝っているのかを追いかけています。
古代中国の「四大雅事」と立冬
番組のテーマのひとつが、古代中国の文人たちが愛した「四大雅事」です。これは、香を焚くこと、茶をたてること、絵を掛けること、花を生けることの四つのたしなみを指し、当時の知識人たちの理想的な時間の過ごし方として知られていました。
- 香を焚く:香を焚いて空間をととのえ、心を静める時間をつくる行為。
- 茶をたてる:茶を淹れ、味わいながら対話や思索を深めるひととき。
- 絵を掛ける:季節やテーマに合わせた絵を掛け、室内に物語と風景を招き入れる営み。
- 花を生ける:花を飾り、自然の一瞬を切り取って室内に映し出す表現。
立冬のような季節の節目に、こうした「四大雅事」を通じて心と空間をととのえることは、古代の人々にとって日常と儀式の境界をゆるやかにつなぐ行為だったといえます。
現代の古琴演奏家たちと「雅集(yaji)」
番組では、現代の中国の古琴(guqin)演奏家たちが立冬を迎えるために集う姿も取り上げられています。古琴は中国の伝統的な弦楽器で、その静かな響きは、季節の移ろいを味わうのにふさわしい楽器として親しまれてきました。
演奏家たちが開く優雅な集まりは、中国語で「雅集(yaji)」と呼ばれます。雅集は、音楽を奏でながら、香や茶、絵や花といった要素も取り入れ、参加者同士が季節や芸術について語り合う場でもあります。立冬の雅集は、冬の始まりを落ち着いた雰囲気のなかで迎える、現代の一つの立冬の姿として描かれました。
生活のあらゆる場面で祝う立冬
今回のライブ企画は、古代の儀式的な側面にとどまらず、現代の中国の人々が「生活のあらゆる側面」で立冬をどのように楽しんでいるかにも焦点を当てています。
仕事の合間にお茶をゆっくり味わう時間をつくったり、自宅でお気に入りの絵を掛け替えたり、季節の花を飾ったりするなど、日常のささやかな行為の中に、立冬を迎える小さなセレモニーを見いだす視点が紹介されています。そうした過ごし方は、忙しい現代社会のなかでも、季節の節目を意識し直すきっかけになりそうです。
「儀式のある暮らし」が伝えるメッセージ
インセンス(香)、ティー(茶)、ペインティング(絵)、フラワー(花)という「四大雅事」に、音楽としての古琴と雅集が重なり合うとき、立冬は単なるカレンダー上の1日ではなく、「心のモードを切り替える日」として浮かび上がってきます。
デジタルで何でも済ませられる今だからこそ、香りを焚く、茶を淹れる、絵を眺める、花を生けるといった、身体を通じたゆっくりとした行為が、季節とのつながりを思い出させてくれます。ライブ企画「The Hype: On-the-Go Edition」は、そうした中国の立冬の楽しみ方を、視聴者が自分の日常にも重ね合わせて考えられるような形で伝えています。
二十四節気から自分の季節感をアップデートする
国際ニュースとして中国の二十四節気や立冬の文化に触れることは、日本を含む他の国や地域で暮らす私たちにとっても、季節との付き合い方を見直すヒントになります。
- 日々の生活の中に、小さな「儀式」の時間をつくること
- 季節の変化を感じるための、自分なりの道具や習慣を持つこと
- 古い文化の要素を、現代のライフスタイルと無理なく組み合わせること
こうした視点は、「読みやすいのに考えさせられる」国際ニュースとして、二十四節気や伝統文化を身近な話題へと引き寄せてくれます。立冬を通じて映し出される中国の季節感は、私たち自身の暮らしを静かにアップデートするきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








