若者の消費がつなぐグローバル時代 CGTN「The Power of Youth+」が描く新しい買い物像 video poster
2025年のいま、若者の「買い物」が世界をつなぐ新しい回路になりつつあります。中国の国際メディアCGTNの番組「The Power of Youth+」では、北京の中央財経大学(Central University of Finance and Economics、CUFE)を舞台に、グローバル化時代の若者の消費と文化交流を描いています。
グローバル時代の若者は「欲しい」をどう選ぶのか
番組のテーマは、「イノベーションとシェアリング」。世界中の魅力的な商品が次々とオンラインに並ぶなかで、若者はどのように欲望と向き合い、何を基準に選んでいるのかという問いです。
スマートフォンひとつで、ブラジルのコーヒーも、中国の電気自動車も、数タップで情報を集められる時代です。だからこそ、「安いから」「流行っているから」だけでなく、次のような視点で選ぼうとする動きが、若い世代のあいだで強まっています。
- その商品がどんなストーリーを持っているのか
- 環境や社会にどんな影響を与えているのか
- 自分の価値観とどう重なるのか
北京のキャンパスから見えるグローバル消費
今回取り上げられている中央財経大学は、経済や金融を学ぶ学生が集まる大学です。CGTNのMernaさんは、ここで学ぶ中国の学生と海外からの留学生の声を通じて、グローバルな消費の最前線を追っています。
国や地域が違っても、学生たちが共有しているキーワードは「イノベーション」「オープンさ」「シェア」です。新しいサービスや製品をただ受け取るだけでなく、自分たちのアイデアを重ねたり、友人と経験を共有したりすることで、「消費」をより能動的な行為に変えようとしている姿が浮かび上がります。
eコマースがつくる「世界共通のショッピングモール」
番組が焦点を当てるもう一つの軸が、eコマースです。巨大なオンラインプラットフォームは、国境を越えた消費のハードルを一気に下げました。
- 遠く離れた国の商品でも、レビューや動画で直感的に理解できる
- 決済や配送の仕組みが整い、個人でも海外商品を気軽に購入できる
- アルゴリズムによる「おすすめ」が、思いがけない国やブランドとの出会いを生み出す
こうした変化は、単に便利さを高めるだけでなく、「世界のどこで何が求められているのか」を若者自身が肌で感じるきっかけにもなっています。
ブラジルのコーヒーから中国の電気自動車まで
番組の紹介文には、ブラジルのコーヒーから中国の電気自動車までという具体例が登場します。日常的な飲み物から先端のモビリティまで、消費の対象は幅広くグローバルにつながっていることを象徴する組み合わせです。
ブラジル産のコーヒー豆を選ぶ学生は、その背後にある生産地の環境や、公正な取引の仕組みに関心を寄せているかもしれません。一方で、中国の電気自動車に注目する学生は、気候変動対策や都市交通の未来を、自分ごととして考え始めている可能性があります。
ひとつひとつの購入行動が、世界の別の地域の人々の暮らしや、地球規模の課題とつながっている。その感覚こそが、グローバル化時代の若者の特徴だといえます。
「買うこと」が文化交流に変わるとき
番組が投げかけるもう一つの問いは、「買い物は文化の橋になるのか」というものです。消費が文化交流になる瞬間は、次のような場面に表れます。
- 海外の商品をきっかけに、その国の言語や音楽、歴史に興味を持つ
- 同じブランドやサービスを愛用することで、国境を越えた共通の話題が生まれる
- 自分の国の製品や文化を、SNSを通じて他地域の友人に紹介し合う
こうした小さな行為の積み重ねが、政治や外交とは別のレベルで、社会の相互理解をじわじわと深めていきます。
日本の私たちへの問いかけ
中国・北京のキャンパスから伝えられる若者の声は、日本の私たちにもそのまま返ってくる問いかけでもあります。
- 自分が最後に買った「海外のもの」は何で、なぜそれを選んだのか
- その選択は、どんな価値観や社会課題とつながっているのか
- 自分の消費行動を通じて、誰とどんな「つながり」をつくることができるのか
2025年のいま、グローバル化はすでに特別なトピックではなく、日常そのものになっています。CGTN「The Power of Youth+」が映し出す中央財経大学の学生たちの姿は、「買い物」という身近な行為から世界との関係を見直すヒントを、日本の読者にも静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








