第7回海南島国際映画祭が開幕 無形文化遺産と映画が交差 video poster
中国の海南省・三亜市で、第7回海南島国際映画祭が12月3〜9日の日程で開かれています。開幕式では、海南の無形文化遺産と映画の歴史を組み合わせたステージが披露され、世界の映画人や観客の注目を集めました。
第7回海南島国際映画祭が三亜で開催中
国際ニュースとしても注目される第7回海南島国際映画祭は、中国メディアグループと海南省人民政府の共催で、リゾート地として知られる三亜市で12月3〜9日に開催されています。この記事を書いている8日時点で、映画祭は会期終盤を迎えています。
この映画祭は、アジアと世界の映画人が集まり、新作を披露し交流する場として位置づけられています。今年は特に、海南という海に開かれた土地の個性を前面に出した演出が目立ちます。
開幕式:無形文化遺産と映画が出会うステージ
開幕式では、海南に根付く無形文化遺産が大きな役割を果たしました。Li族(リー族)の民謡や、方言で歌われる伝統音楽「儋州調声(Danzhou diaosheng)」などが披露され、地域の文化が会場を彩りました。
こうした伝統芸能は、古くから受け継がれてきた歌やリズムを大切にしながら、今回のステージでは映画の名場面や音楽と組み合わせられました。映画の「世界の記憶」と、海南のローカルな記憶が交差する構成になっており、「地域性」と「グローバル」をどう結びつけるかという問いにも通じています。
テーマは「From Oceans to the Infinite」
今年の映画祭のテーマは「From Oceans to the Infinite(海から無限へ)」です。海に囲まれた海南という土地から、映画を通じて無限の想像力と物語を広げていく──そんなメッセージが込められていると受け取れます。
このテーマのもと、映画祭には119の国と地域から4,564本もの作品が応募されました。応募数は過去最多となり、作品の出どころも文字通り世界中に広がっています。映画祭という場を通じて、異なる文化や社会の現実がスクリーン上で出会うことになります。
「金椰子賞」を選ぶ国際的な審査団
映画祭の「金椰子賞(Golden Coconut Awards)」では、中国と海外から13人の著名な映画人が審査員として参加しています。審査委員長は、イタリアの映画専門家マルコ・ミュラー氏が務めます。
さまざまな国と地域の視点を持つ審査員が集まることで、「どの作品に光を当てるのか」という判断にも多様な価値観が反映されます。受賞結果そのものだけでなく、どのようなテーマや作風の作品が評価されるのかは、2025年の世界の空気を映す鏡にもなりそうです。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、海南島国際映画祭はまだカンヌやベルリンほど名前を聞き慣れていないかもしれません。しかし、今年の応募作品数や国・地域の広がりを見ると、国際的な存在感が着実に高まっていることがうかがえます。
- アジア発の物語が、世界のスクリーンとどうつながっていくのか
- 地域の無形文化遺産を、現代の映像表現とどう掛け合わせていくのか
- 「海から無限へ」というテーマが、環境や地域社会、移動や観光など、どんな新しい議論を呼び起こすのか
こうした視点でニュースを追うと、単なる映画イベントとしてではなく、アジアと世界の関係性や、文化をめぐる新しい動きが見えてきます。会期は9日まで。どの作品が「金椰子賞」に輝くのかとともに、映画祭全体が投げかけるメッセージにも注目していきたいところです。
Reference(s):
Watch: 7th Hainan Island International Film Festival opening ceremony
cgtn.com








