年末に見たい西安・大雁塔の夜景:唐代のレンガ塔が照らすシルクロード video poster
2025年も残りわずか。中国本土・陝西省西安市の世界遺産「大雁塔(だいがんとう)」は、夜の光と影の中で、唐代の技とシルクロードの記憶を静かに浮かび上がらせます。
大雁塔とは:唐代の知恵が残る「方形の煉瓦塔」
大雁塔は、中国本土・北西部の古都・西安にあるユネスコ世界文化遺産です。現存する唐代の楼閣式(ろうかくしき)の方形煉瓦塔として、最も早い時期のものの一つであり、かつ最大級の規模を持つとされています。
石ではなく煉瓦で積み上げられた塔の姿は、当時の人々の労働と工夫の積み重ねそのものです。遠目には端正、近づくほどに「人の手で作られた構造物」らしい輪郭が見えてきます。
夜景で際立つのは「シルエット」と「時間の層」
夜の大雁塔は、昼間の観光名所という表情から一歩引き、光に縁取られたシルエットとして立ち上がります。輪郭が強調されることで、形の美しさや重心の安定感がより直感的に伝わってきます。
- 光と影:照明が作る陰影で、塔の面の切り替わりがはっきり見える
- 静けさ:視界の情報量が減り、建築の存在感に集中しやすい
- 時間感覚:唐代から現代までの距離を、夜の落ち着きが想像させる
「東西交流の証言」としての大雁塔
大雁塔は、シルクロードが栄えた時代の東西の文化交流を示す重要な証言でもある、と位置づけられています。交易はモノだけでなく、知識や価値観、技術の行き来も含みます。塔が残っているという事実は、交流が一過性ではなく、後世に形として受け継がれたことを思い出させます。
新年が近づく今、夜景がくれる小さな区切り
新年が近づくこの時期、ライトアップされた大雁塔の眺めは「今年を閉じて、次の年へ移る」感覚とよく重なります。光と影のコントラストの中で、2026年が穏やかで実りある一年になるよう願う人もいるでしょう。
ニュースの見出しが慌ただしく流れる年末だからこそ、こうした文化遺産の夜景が、速度の違う時間を示してくれるのかもしれません。
この記事の要点(さっと確認)
- 大雁塔は中国本土・西安のユネスコ世界文化遺産
- 唐代の楼閣式・方形煉瓦塔として、現存最古級かつ最大級
- シルクロード最盛期の東西文化交流を伝える存在
- 年末の夜景は、光と影で建築の輪郭と時間の厚みを感じやすい
Reference(s):
Live: Night view of Dayan Pagoda – A Tang Dynasty treasure in Xi'an
cgtn.com








