中国本土・四川の星文ユネスコ世界ジオパークが春節ガラ舞台に:カルスト絶景とは video poster
2026年の春節(旧正月)を前に、中国本土・四川省宜賓市の「星文(Xingwen)ユネスコ世界ジオパーク」が、大型番組「春節聯歓晩会(春節ガラ)」のサブ会場の一つとして注目を集めています。放送の“背景”として映る景観は、その土地の物語を一気に伝えるからです。
星文ユネスコ世界ジオパークとは
星文ユネスコ世界ジオパークは、中国本土南西部・四川省の宜賓市にある地質公園で、独特のカルスト地形(石灰岩などが長い時間をかけて溶け、洞窟や陥没地形が発達する地形)で知られています。
公園内には、石が林のように立ち並ぶ石林、切り立った峡谷、地下を流れる川、陥没穴(シンクホール)、そして多様な洞窟の造形が広がるとされています。地表と地下の“二層の風景”が同居しているのが大きな特徴です。
「カルストのワンダーランド」—何がそんなに珍しいのか
カルスト地形の魅力は、派手さだけではありません。雨水が岩を少しずつ溶かし、地表には谷や石柱が、地下には川や空洞が生まれる——そのプロセス自体が、地球の時間感覚を感じさせます。
星文で語られる“見どころ”
- 石林:岩が密集し、遠目には森のように見える景観
- 深い峡谷:地形の切り替わりが大きく、光と影が強調されやすい
- 地下河川:水の通り道が地表ではなく地下にあるというカルストらしさ
- シンクホール:地面が落ち込んでできる大きなくぼ地
- 洞窟の造形:洞内の多様な形状が“天然の建築”のように見える
春節ガラのサブ会場に—「風景」が番組の主役になる瞬間
提供された情報によると、宜賓は2026年春節ガラのサブ会場4カ所の一つとして、北京のメイン会場と連動し、春節の大みそかに番組を届ける予定です。サブ会場は、歌や演出だけでなく「その場所らしさ」を映像で伝える役割も担い、地形や街並みが“舞台装置”になります。
とくにジオパークのような場所は、観光地紹介の枠を超えて、自然環境の保全や地域の成り立ちといった背景まで含めて想像を促します。華やかな年越しの空気の中に、長い地球史がちらりと混ざる——そこに独特の余韻が生まれます。
映像で見る前に押さえたい、宜賓と星文の“読みどころ”
春節ガラの中継をきっかけに景観が話題になると、視聴者の関心は「きれい」から一歩進み、「なぜこうなったのか」「どう守られているのか」に移りやすくなります。今回のポイントは大きく3つです。
- 地表と地下がつながる地形:峡谷・石林・洞窟・地下河川が同じ文脈で理解できる
- “水”がつくる風景:カルストは水の働きが主役で、雨季・乾季の表情差も想像しやすい
- 保全と利用のバランス:注目が集まるほど、環境への配慮やルールの設計が重要になる
年越し番組は一晩の出来事ですが、そこで映る景色は、何万年、何百万年という時間の層を背負っています。2026年の春節ガラを眺めるとき、舞台の奥行きとして「星文のカルスト」を思い出すと、映像の見え方が少し変わるかもしれません。
Reference(s):
Live: China's surreal karst wonderland, Xingwen UNESCO Global Geopark
cgtn.com








