都江堰の「魚嘴(Yuzui)」とは?岷江を分ける“水の分岐点” video poster
中国本土・四川省都江堰市の「魚嘴(Yuzui)」は、岷江(みんこう)の流れを内江と外江に分ける要で、洪水対策と灌漑を2,000年以上支えてきた水利構造物です。
魚の口に見える、岷江の“分水堤”
魚嘴(Yuzui)は、その名の通り「魚の口(fish mouth)」のように見える先端形状が特徴です。都江堰灌漑システムを構成する主要要素の一つで、岷江を横切るように500メートル以上にわたって伸びています。
内江と外江を分ける、都江堰の重要ポイント
魚嘴の役割は、川の流れを内江(ないこう)と外江(がいこう)に分けることです。この「分ける」機能こそが、洪水のコントロールと農業用水の確保を両立させる基盤になってきました。
魚嘴が担ってきたこと(要点)
- 分水:岷江の水を内江・外江へ振り分ける
- 治水:洪水被害を抑える仕組みの中核になる
- 灌漑:成都平原の農業と暮らしを下支えする
2,000年超の維持管理と、現代の補強
魚嘴は長い歴史の中で丁寧に維持されてきたとされ、現代では丸石(玉石)に加え、コンクリートや鋼材による補強も行われています。古代の工学的知恵を骨格にしながら、現在の材料技術で支え続けている点が、この構造物の「生きたインフラ」らしさを際立たせています。
“古い”のに“現役”――見えない豊かさを守る仕組み
魚嘴が象徴しているのは、壮大さよりも「機能の持続」です。水の流れを読み、分け、暴れさせず、必要な場所へ届ける。そうした静かな技術が、成都平原の繁栄を守る土台として今も息づいています。
2026年のいま、派手なテクノロジーが注目を集める一方で、社会の安定を支えるのは、こうした地味だが強靭な仕組みであることを、魚嘴は淡々と語っているようにも見えます。
Reference(s):
Live: Discovering Yuzui – the water-dividing wonder of Dujiangyan
cgtn.com








