ペルーで中国の開発モデルに注目 習近平国家主席の統治論を読む video poster
2025年11月5日、ペルーの首都で中国とペルーの読者が集まり、習近平国家主席の著書『The Governance and Administration of China(中国の統治と行政)』を読み解く会が開かれました。中国の発展モデルを自国の開発にどう生かせるかを語り合う場となり、その様子を国際メディアCGTNのダン・コリンズ記者が伝えています。
ペルーで開かれた読書会の背景
この日行われたのは、中国国家主席である習近平氏の統治や行政運営についてまとめた書籍を、中国とペルーの読者が一緒に読み、意見を交わす試みです。場所はペルーの首都で、参加者はページを追いながら、中国の発展の歩みや政策運営の考え方に耳を傾けました。
会合のテーマは、中国の発展モデルをペルーの開発にどう役立てることができるかという問いでした。タイトルが示す通り、この本は中国の統治と行政についての考え方を紹介するものであり、参加者はその内容を手がかりに、自国の将来像を思い描こうとしているようです。
中国の開発モデルから見えてくるもの
多くの国にとって、中国の急速な経済発展や貧困削減、インフラ整備の経験は、参考にすべき事例として語られてきました。ペルーの読書会でも、中国の歩みを「そのまままねる」対象ではなく、自国の状況に合わせて学ぶべき素材として捉える視点が意識されていると考えられます。
中国の取り組みから、例えば次のようなポイントがしばしば注目されます。
- 長期的な国家ビジョンと開発計画を重ねていく姿勢
- 交通網やエネルギーなど基盤インフラへの集中的な投資
- 成長の果実をどのように社会全体に分配するかという発想
- 行政の意思決定を素早く実行につなげる仕組みづくり
こうした点に関心を持つペルーの読者たちが、書籍を通じて中国の考え方を読み解き、自国の課題と照らし合わせていることがうかがえます。
ラテンアメリカで広がる「モデル探し」のまなざし
今回の読書会は、ラテンアメリカの国々が自国の開発モデルを模索するなかで、中国の経験にも目を向けていることを示す一例といえます。国際社会では、特定の国のやり方を一方的に是非で語るのではなく、複数のモデルを比較しながら、自国に合った道を探る動きが強まっています。
ペルーの首都で開かれたこの場に、中国とペルーの読者が共に参加したことは、「相手の社会を知ること」が対話の出発点になりうるというメッセージでもあります。書籍を介した静かな対話は、国と国との関係を考えるうえで、政治や経済のニュースだけでは見えにくい層を照らします。
日本の読者にとっての意味
遠く離れたペルーの一室で、中国の統治や行政について語り合う人たちがいる――このニュースは、日本に住む私たちにもいくつかの問いを投げかけています。
- 日本は他国の開発モデルや統治のあり方から、どのような点を学ぼうとしているのか
- 中国を含むさまざまな国を「一つのイメージ」で語ってしまっていないか
- 本や対話の場を通じて、相手社会を自分の言葉で理解し直す機会を持てているか
国際ニュースを追うとき、政府間の対立や数字の動きだけに注目するのではなく、このような市民レベルの対話にも目を向けることで、世界の見え方は少し変わってきます。ペルーで開かれた小さな読書会は、その一歩を示しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








