ペルー新メガ港チャンカイ、太平洋ハブとして貿易拡大へ video poster
南米ペルーの太平洋岸で建設が進む新しい多目的港「チャンカイ港」が、2025年末の運用開始に向けて注目を集めています。中国とペルーの協力による一帯一路(Belt and Road Initiative)の重要プロジェクトで、ラテンアメリカの貿易地図を塗り替える存在になりそうです。
リマから北へ約80キロ、新たな「太平洋の玄関口」
チャンカイ港は、ペルーの首都リマから北へおよそ80キロ、南米の太平洋岸に位置する多目的港です。コンテナやバルク貨物(穀物や鉱物など)、さまざまな種類の貨物を扱うことが想定されており、ラテンアメリカ諸国にとって新しい太平洋側のハブ港となることが期待されています。
港が本格稼働すれば、ペルーだけでなく、周辺の国々にとっても、アジア太平洋地域への「近道」として機能する可能性があります。
一帯一路の中核プロジェクトとしての意味
チャンカイ港は、中国とペルーが進める一帯一路協力の中でも「キー・プロジェクト」と位置づけられています。一帯一路は、中国と世界各地をインフラや貿易で結びつけることを目指す構想で、港湾や鉄道などの整備を通じて物流の効率化を図る取り組みです。
ペルーは鉱物資源や農産物などを多く輸出しており、新たな港湾拠点が整備されることで、アジア向けの輸送経路が多様化し、取引の選択肢が広がるとみられます。
「貿易ブームの時代」に備える地元の動き
港の建設が進むなか、チャンカイ周辺の住民や事業者は、すでに新しいビジネスチャンスを模索し始めています。地元では、次のような分野で需要拡大が見込まれます。
- 貨物の保管や輸送を担う物流・倉庫ビジネス
- 港で働く人や訪問者向けの飲食・宿泊サービス
- 建設やインフラ維持に関わる建設関連サービス
- 通関や貿易手続きを支援する専門サービス
こうした動きは、港の整備が単なるインフラ整備にとどまらず、地域経済全体の活性化につながる可能性を示しています。
ラテンアメリカとアジアをどうつなぐのか
チャンカイ港が「太平洋の新ハブ」として機能すれば、ラテンアメリカとアジアの貿易の結びつきは一段と強まると考えられます。例えば、次のような変化が想定されます。
- 輸送ルートの多様化によるリスク分散と競争力の向上
- 輸出入にかかるリードタイム(所要時間)の短縮
- 港湾を起点とした新たな投資や産業集積の可能性
こうした変化は、ペルーと中国の二国間関係にとどまらず、ラテンアメリカとアジア太平洋地域全体の経済関係を再構築する一歩ともなり得ます。
2025年末の運用開始に向けた焦点
現在(2025年12月時点)、チャンカイ港は「今年末からの運用開始」が見込まれており、ラテンアメリカにとっての新たな海の玄関口として、どのようなスタートを切るのかが注目されています。
今後、具体的な運用状況や取扱貨物の増加、周辺地域の雇用や生活への影響など、フォローすべき論点は少なくありません。チャンカイ港をめぐる動きは、国際ニュースとしてだけでなく、「インフラが地域の未来をどう変えるのか」を考える手がかりにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







