トランプ次期政権、中東顧問に娘の義父ブーロス氏を指名
アメリカ政治の国際ニュースとして注目される人事です。米次期大統領ドナルド・トランプ氏は現地時間の日曜日、娘ティファニーさんの義父にあたるマサド・ブーロス氏を、中東・アラブ問題を担当する大統領上級顧問に指名すると発表しました。
娘の義父ブーロス氏を中東上級顧問に
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「マサド・ブーロス氏がアラブおよび中東問題担当の大統領上級顧問を務める」と述べ、次期政権の中東政策を担うキーパーソンとして起用する考えを示しました。
ブーロス氏はトランプ氏の末娘ティファニーさんの義父であり、トランプ氏は投稿の中で、同氏を「優れた法律家でありビジネス界で高く尊敬されているリーダー」と評価。2024年の大統領選挙キャンペーンにとっても「大きな資産」であり、アラブ系米国人コミュニティとの「新たな強力な連携を築くうえで不可欠な存在」と持ち上げています。
- アラブ・中東地域を担当する大統領上級顧問に指名
- トランプ氏の娘ティファニーさんの義父という家族関係
- 法律家としての経歴と、西アフリカでのビジネス経験
レバノン生まれ、西アフリカでビジネスを拡大
ブーロス氏はレバノンの政治と深く関わる家庭に生まれ、10代の頃に米テキサス州へ移住しました。ヒューストン大学で学び、法学の学位を取得した後、一度は家業に戻っています。
その後、同氏は家族が関わる企業グループでキャリアを重ね、西アフリカを中心に自動車や各種機器を販売する複合企業SCOAナイジェリアの最高経営責任者(CEO)に就任。ビリオンダラー規模の事業を指揮してきたとされています。
続く「親族人事」 2人目はクシュナー氏の父
ブーロス氏は、2期目のトランプ政権で重要ポストに起用された2人目の親族です。前日の土曜日には、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の父であるチャールズ・クシュナー氏が、次期フランス駐在米大使に指名されています。
政権の中枢に血縁関係を持つ人物が相次いで登場する構図は、トランプ氏が政治経験よりも個人的な信頼関係や選挙への貢献を重視していることをうかがわせます。一方で、こうした人事は一般に、縁故主義(ネポティズム)や利益相反をどう防ぐのかという点で、議論を招きやすい側面もあります。
アラブ系コミュニティとの「新しい連携」を狙う
トランプ氏がブーロス氏を高く評価しているポイントとして挙げたのが、アラブ系米国人コミュニティとの連携構築です。2024年の大統領選挙キャンペーンでも、ブーロス氏はこのコミュニティとの橋渡し役として重要な役割を果たしたとトランプ氏は強調しています。
レバノンにルーツを持ち、中東やアフリカでのビジネス経験も長いブーロス氏を、トランプ氏は「アラブ世界」と米国をつなぐ存在として位置づけているといえます。次期政権では、中東政策の立案だけでなく、アラブ系有権者やビジネス界との関係構築にも関与する可能性があります。
政権発足前から、トランプ氏が中東とアラブ系コミュニティへの接点を重視していることが今回の人事から見えてきます。今後、ブーロス氏がどのような具体的な政策提案や外交ラインづくりで存在感を示すのか、引き続き注目されます。
身内を重用する人事をどう評価するのか、そして外交の要職に何を求めるのか。家族や同僚、オンラインコミュニティとこのニュースを共有し、意見を交わすきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








