韓国の国防相が辞任表明 非常戒厳令巡る混乱と弾劾案
韓国国防相が辞任表明 非常戒厳令騒動で揺れる政局
韓国のキム・ヨンヒョン国防相が国民に謝罪し、ユン・ソンニョル大統領に辞表を提出したと、韓国の通信社・聯合ニュースが水曜日に報じました。非常戒厳令をめぐる混乱を背景に、最大野党の民主党は国防相に対する弾劾訴追案も提出しており、安全保障の司令塔をめぐる政局が一気に緊迫しています。
この記事では、日本語で読む国際ニュースとして、韓国政治の最新動向を分かりやすく整理します。
今回のポイント
- キム・ヨンヒョン国防相が国民に謝罪し、大統領に辞表を提出
- 最大野党の民主党が、非常戒厳令騒動を理由に弾劾訴追案を提出
- 辞任と弾劾が同時に動くことで、安全保障政策と政権運営に影響も
何が起きたのか
聯合ニュースによると、キム国防相は国民に対して謝罪の意を示したうえで、ユン・ソンニョル大統領に辞表を提出しました。報道は、水曜日にこの動きを伝えています。
一方で、韓国の最大野党・民主党は、非常戒厳令をめぐる混乱に責任があるとして、キム国防相に対する弾劾訴追案を国会に提出しました。辞任の意思表明と弾劾の動きが重なる、異例の展開となっています。
現時点の報道では、大統領が辞表を受理したかどうかについては触れられていません。
辞任と弾劾、何が違うのか
韓国政治に限らず、閣僚の進退をめぐっては、大きく二つのパターンがあります。
- 本人が責任を取って辞表を提出する辞任
- 議会が違法行為や重大な職務違反を理由に罷免を求める弾劾
今回のように、本人が辞任の意思を示しつつ、野党側が弾劾手続きも進めるケースでは、
- 与党側は早期の火消しを図りたい
- 野党側は政治的責任の所在をより明確にしたい
といった思惑が交錯しやすくなります。韓国の国際ニュースとしても、内政と安全保障が連動して動いている点が注目されます。
非常戒厳令をめぐる混乱とは
報道では、キム国防相に対する弾劾訴追案の理由として、非常戒厳令をめぐる混乱が挙げられています。
非常戒厳令とは、有事や深刻な社会不安が生じた際に、軍が治安維持に大きな権限を持つ特別措置のことです。民主主義国家にとっては、市民の権利と安全保障のバランスが問われる、極めて重い決定になります。
今回の韓国のケースでは、非常戒厳令をどのように検討し、誰がどこまで関与したのか、そのプロセスや判断の妥当性が大きな争点になっているとみられます。
韓国の安全保障と政局への影響
2025年12月8日現在、朝鮮半島周辺の安全保障環境は厳しさを増しており、韓国の国防相ポストの安定は国際社会にとっても関心事です。防衛トップをめぐる混乱は、次のような影響をもたらす可能性があります。
- 指揮系統や防衛政策の一時的な空白への懸念
- ユン政権の危機管理能力に対する国内世論の評価の変化
- 最大野党・民主党と与党の対立激化による国会運営の停滞
一方で、今回の事態を通じて、非常時の権限の行使をどのように透明化し、民主的な統制を確保するのかという議論が深まる可能性もあります。
私たちが注目したい視点
日本語で国際ニュースを追う私たちにとって、今回の韓国の動きは単なる政局ニュースにとどまりません。
- 非常時の権限と市民の自由をどう両立させるか
- 安全保障を担うポストに対する政治的責任の取り方はどうあるべきか
- 野党によるチェック機能は、どこまで強く働くべきか
こうした問いは、韓国だけでなく、多くの国や地域に共通するテーマです。今後、キム国防相の辞任が正式に認められるのか、弾劾手続きがどこまで進むのかを含め、韓国の動きを丁寧にフォローしていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








