オランダ・ハーグで集合住宅爆発 崩落現場から4人の遺体
オランダの都市ハーグで集合住宅が爆発し一部が崩落した事故で、現地警察はがれきの中から少なくとも4人の遺体が見つかったと明らかにしました。行方不明者の捜索が続くなか、犠牲者がさらに増えるおそれがあります。
土曜日朝の爆発で建物が部分崩落
爆発が起きたのは、ハーグ北東部マリアホーフェ地区のタルウェカンプ通りにある集合住宅です。建物は1階が店舗、上の2フロアが住宅となっており、爆発の衝撃で複数の住戸の外壁が吹き飛び、一部が崩れ落ちました。
地元警察によると、爆発は土曜日の朝に発生し、その直後から消防や救急隊が救助活動を続けています。
4人の死亡確認 生存者はわずか
警察はがれきの中から4人の遺体を収容したと発表しました。身元はまだ確認されていません。
これに先立ち、現場からは1人の生存者が救出され、病院に搬送されています。また、ハーグのヤン・ファン・ザーネン市長によると、事故発生から間もない段階で、すでに3人が負傷して病院で手当てを受けているということです。
市長は土曜日午後の記者会見で「生存している可能性は非常に低いのが現実です。最悪の事態を想定して備えています」と述べ、厳しい見通しを示しました。
犠牲者は最大20人規模に膨らむ可能性
緊急対応にあたる当局は、がれきの下に何人が閉じ込められているのか、正確な人数を把握できていないとしています。ただ、これまでの情報から、犠牲者の数は最大で20人前後に達する可能性があるとみられています。
現地では、がれきを慎重に取り除きながらの捜索活動が続いています。
原因は不明 「現時点で不審な兆候なし」
爆発の原因は、8日現在も明らかになっていません。ファン・ザーネン市長は、現時点で周辺で不審な活動があったことを示す情報はないとしたうえで、こうした可能性も含めて調査の重点の一つになっていると説明しました。
警察は、爆発直後に現場から走り去る車が目撃されているとして、この車の行方を追っています。当局は、この車を目撃した人や現場周辺で何か異変に気づいた人に対し、情報提供を呼びかけています。
首相と国王夫妻がSNSで哀悼
オランダのディック・スコーフ首相は、SNS「X」に「ハーグで崩れ落ちた集合住宅の悲惨な映像に衝撃を受けている」と投稿し、犠牲者とその家族への連帯を示しました。
ウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃もXに声明を出し、「直接被害を受けた人々、また愛する人の安否を案じているすべての人々に、心から寄り添います」と述べ、深い哀悼の意を表しました。
都市の「当たり前の安全」が揺らぐ事故
今回の爆発は、ヨーロッパ有数の都市であるハーグの日常を一瞬にして奪うものでした。通い慣れた商店や自宅が突然崩れ落ちるという事態は、多くの市民にとって大きな衝撃となっています。
まだ原因は不明ですが、都市部の住宅密集地でひとたび重大事故が起きれば、多くの住民や通行人が巻き込まれるおそれがあります。インフラの老朽化や設備の安全管理、避難経路の確保など、日常の「当たり前の安全」をどう守るのかは、オランダだけでなく世界の都市共通の課題だといえます。
私たちがニュースから考えたいこと
日本でもマンションやビルが立ち並ぶ地域は少なくありません。今回のオランダのニュースは遠い国の出来事に見えますが、次のような問いを投げかけています。
- 自分の住まいや職場の避難経路や集合場所を把握しているか
- ガスや電気などの設備の点検状況をどこまで知っているか
- 災害や事故のとき、家族や友人とどう連絡をとるか決めているか
現地では今も行方不明者の捜索と原因の究明が続いています。一人ひとりの暮らしに寄り添う視点から、この国際ニュースを自分ごととして捉え直すことが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








