国際ニュース:EU科学者「2024年は観測史上最も暑い年」2025年も高温懸念
EUの科学者たちは、2024年が観測史上最も暑い一年となり、その「異常な高温」が少なくとも2025年の最初の数カ月まで続くと見込まれると発表しました。地球温暖化がどこまで進んでいるのか、そして私たちの暮らしに何を問いかけているのかを整理します。
EU科学者「2024年は観測史上最も暑い年」
欧州連合(EU)の科学者たちは月曜日、2024年が世界の気温観測が始まって以来、最も暖かい年になるとの見通しを示しました。地球全体の観測データを分析した結果、年間を通じて記録的な高温となる可能性が高いと判断しています。
彼らはまた、この「異常な高温」が2025年の少なくとも最初の数カ月にかけて続くと予測しています。つまり、季節が変わっても世界的な気温の高さが簡単には収まらないという見方です。
「観測史上最も暑い」とはどういうことか
ここでいう「観測史上」とは、近代的な気象観測が世界的に整備され、地球全体の平均気温を比較できるようになって以降の期間を指します。その中で「最も暑い」ということは、単なる一時的な猛暑ではなく、地球全体の気温レベルが一段と上がっていることを意味します。
背景には、人間の活動による温室効果ガスの排出があります。二酸化炭素(CO2)やメタンなどが大気中に蓄積されることで、地球から宇宙へ逃げるはずの熱がとどまりやすくなり、全体としての平均気温がじわじわと上昇してきました。
2025年初めまで続く「異常な高温」の影響
EUの科学者が警告するように、もし2025年の初めまで異常な高温が続くとすれば、その影響は多方面に及びます。具体的には、次のようなリスクが考えられます。
- 極端な気象現象の頻度増加:熱波や干ばつ、大雨や暴風雨の発生が増え、災害リスクが高まる可能性があります。
- 農業や食料供給への影響:高温や雨のパターンの変化により、作物の収量や品質が不安定になる恐れがあります。
- 健康への負担:熱中症リスクの上昇だけでなく、暑さで体力を消耗しやすくなり、持病の悪化なども懸念されます。
- エネルギー需要の増加:冷房需要が増え、電力負荷が高まることで、停電リスクや電気料金の上昇につながる可能性があります。
こうした影響は地域によって現れ方が異なるものの、「地球全体の平均気温」が上がることの重さを示しています。
日本とアジアにとっての意味
2024年が観測史上最も暑い年となるという見通しは、日本やアジアの人々にとっても無関係ではありません。高温傾向が続けば、次のような形で生活に影響しうるからです。
- 真夏だけでなく、春や秋にも暑さが長引き、季節のメリハリが弱まる
- 短時間に集中する大雨が増え、都市部や河川での水害リスクが高まる
- 海水温の上昇により、漁業資源の分布が変わるなど、産業構造への影響が出る
日本社会はすでに猛暑や豪雨への備えを強化してきましたが、地球規模で気温の「新常態」が続くのであれば、その前提もさらに見直す必要が出てきます。
私たちにできる行動:緩和と適応の両輪で
EUの科学者によるこの警告は、地球温暖化対策を「遠い将来の課題」ではなく、「今この瞬間の課題」として捉え直すべきだというメッセージでもあります。個人と社会のレベルでできることを整理してみます。
- エネルギーの使い方を見直す:省エネ家電の利用や、不要な照明・冷暖房を減らすといった身近な工夫は、小さく見えて積み重なると大きな削減効果になります。
- 再生可能エネルギーの選択:電力会社のプランや地域の取り組みを通じて、再生可能エネルギー由来の電力を選ぶことも一つの方法です。
- 気候リスクを前提にした備え:猛暑日を前提にした働き方・学び方、災害時の避難計画の確認など、「気候が変わったこと」を織り込んだ防災を考えることが重要です。
- 政策への関心を持つ:選挙や地域の議論で、気候・エネルギー政策を自分ごととして捉え、意見を表明することも大きな意味を持ちます。
これからのために考えたい3つの問い
2024年が観測史上最も暑い年となり、2025年初めまで異常な高温が続くと予測される中で、私たちは次のような問いを持つことができそうです。
- 「暑さ」が当たり前になった世界で、自分や家族の暮らし方をどう変えていくべきか。
- 自分の職場やコミュニティは、気候リスクを前提にしたルールや仕組みへと移行できているか。
- 国際ニュースで伝えられる気候の危機と、自分の地域の日常をどう結びつけて考えるか。
気候危機は、一人ひとりの力だけでは解決できない大きな課題ですが、一人ひとりの選択なしには前に進まない課題でもあります。ニュースをきっかけに、自分の生活や社会のあり方を静かに見つめ直す時間を持てるとよいのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com







