尹大統領が戒厳令を擁護 韓国で2度目の弾劾採決へ video poster
韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が、12月3日に出した戒厳令を「野党の国会独裁から憲法秩序を守るための大統領決定」だと擁護し、物議を醸す中で2度目の弾劾採決に直面しています。
尹大統領「憲法秩序を守るための戒厳令」
国際ニュースとして注目を集める韓国政治で、尹大統領はテレビ演説で、12月3日の戒厳令発令について「憲法秩序を破壊しようとしたのではなく、野党による国会独裁から守るための決定だった」と強調しました。短期間で解除されたこの戒厳令をめぐっては、国内で辞任要求が広がっています。
尹大統領は、戒厳令は違憲ではなく「行政行為であり、司法審査の対象にはならない」と主張し、自らの判断は法律に基づくものだと説明しました。
弾劾・捜査・出国禁止ーー高まる法的リスク
一方で、尹大統領は現在、内乱の疑いでの刑事捜査の対象となっており、出国も禁止されています。戒厳令に関与したとされる側近の金ヨンヒョン前国防相は身柄を拘束され、捜査が進められています。
こうした状況のなか、尹大統領は演説で「弾劾でも捜査でも、何が来ようとも受けて立つ」「最後まで戦う」と述べ、退陣要求には応じない姿勢を鮮明にしました。
与党も割れる2度目の弾劾採決
国会では、尹大統領に対する2回目の弾劾訴追案の採決が土曜日に予定されています。与党の党首は、大統領が辞任の意向を一切示していないことを理由に「弾劾が必要だ」と述べ、政権内からも尹大統領と距離を置く動きが出ています。
前回の弾劾採決は、与党議員の多くが棄権・ボイコットしたことで否決されました。しかし今回は、より多くの与党議員が採決に参加する意向を示しており、尹大統領にとって厳しい局面となりつつあります。
ニュースの整理
- 尹大統領は12月3日の戒厳令を「野党の国会独裁から憲法秩序を守るため」と正当化
- 戒厳令をめぐり、内乱の疑いでの捜査と出国禁止措置が進行中
- 前回は否決された弾劾訴追案だが、与党内からも賛成の動きが出ており、2度目の採決の行方が焦点
韓国民主主義への問いかけ
大統領による戒厳令発令と弾劾の動きが重なるのは、民主主義国家にとって非常に緊張度の高い局面です。韓国では、大統領制の権限、国会の役割、軍の関与のあり方など、憲法秩序をどう守るかをめぐる議論が一層深まりそうです。
日本からこの国際ニュースを見るとき、単なる政局として消費するのではなく、非常事態権限と立憲主義、与野党対立と市民の声といったテーマがどのように交差しているのかに目を向けることで、韓国だけでなく自国の政治を考える手がかりにもなります。
Reference(s):
South Korea's Yoon defends martial law as 2nd impeachment vote looms
cgtn.com








